この記事をまとめると
■バステクフォーラム2026が大阪で開催
■とくに新型セレガの実車と試乗に注目が集まった
■BEVや再生部品など業界課題も反映された
バス業界いちばんの祭典
毎年5月に関西地区にてバス関連業界関係者向けに行われている展示イベントが「バステクフォーラム」だ。2026年は5月22日(金)に大阪市内にて開催された。最新バス車両や用品展示のみならず、会場内で業界関係者同士での情報交換ができる貴重な場所としても活用されてもいる。
今回の展示で最大の目玉は、日野がバステクフォーラム開催直前となる5月20日に正式発売した、最新型セレガであった。新型セレガは2025年秋に開催されたJMS会場で初披露されている。その当時はまだ市販モデルは完成していなかったのだが、今回試乗用と展示用で2台出品されたうちの試乗車については、折り戸を採用し、車内には降車ボタンがあることなどからも高速路線バス用としてすでに納入先の決まっている最終市販モデルなのではないかとのことであった。バス事業者のなかには今回のバステクフォーラムにて最終市販モデルの実車確認をしてから正式発注を判断したいとするところもあり、とにかく注目されていた。
新型といってもフルモデルチェンジではなく、約20年ぶりの大規模なマイナーチェンジを行ったモデルとなっている。以前聞いたところでは、バスのフルモデルチェンジは乗用車よりも面倒なことが多く、モデルライフをかなり長く取り、そのなかでマイナーチェンジを繰り返すとのことであった。
新型日野セレガ画像はこちら
事前抽選により参加者が決まっている運転試乗は、やはり現役のバス運転士が多い。筆者はそもそも大型免許をもっていないので、客席試乗に参加した。試乗における最大のチェックポイントは新採用された12速AMT(2ペダルMT)の出来であった。これはトラック用のZF製14速AMTを12速にしたものとなっている。専用コースを走り出すと、車内の静粛性能が高まっていることが確認できた。
注目の12速AMTだが、自動変速がどうもぎこちないというか、かなり初心者レベルの変速というか、前後に揺れるようなぎこちない変速を繰り返していた。知り合いでやはり客席試乗を終えた業界関係者に聞いても同じような感想を聞くことができたので、今後のブラッシュアップに期待したい。
最新バス車両試乗ではBEVバスも人気となっている。2025年まで出展していたEVモーターズジャパンが、車両展示では積極的な姿勢を見せていたのだが、諸問題がクローズアップされるなか2026年はすでに民事再生法適用の申請をしていることもあり、ブースを構えていなかった。
今回、BEVバスの試乗車を提供していたのは、中国・江蘇省のアルファバスと韓国ヒョンデとなっていた。アルファバスは全長10mと9mの2台を試乗用に、展示用には6mの車両と計3台を出品、会場には江蘇省本社の幹部も顔を出すなど積極的な姿勢を見せていた。ヒョンデのBEV路線バス、エレクシティタウンは日本向けでは9m車両を導入している。
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用品関連では「働き方改革」関連用品が目立っていた。最新運行管理システムや、運転士の労務軽減につながるグッズなどである。今回はさらにリビルトエンジンやパーツ関連の出展も目立っていた。全国的にバス事業者の経営状況は芳しくない状況が続いている。そのため、保有車両をより長期間使用していくという傾向が目立つなか、部品交換が発生して新品を発注しても納品まで時間がかかるといったこともあり、再生エンジンや再生部品のニーズが高まっているということであった。