ギネス記録を獲得した名車でもある
車内も見た目に負けずかなりスポーティで、ドライバーを包み込むようなインパネが特徴的。タイプR同様にセンターにタコメーターを配置して、スピードメーターなどは分割された上の部分にデジタル表示されるようになっている。
と、ここで車内の写真を見て、なにか惹かれるものが目に入らないだろうか。そう、このシビックツアラー。なんとMTが存在するのだ! まあ欧州ではそれほど珍しいことではないのだが……。シビックツアラーには、1.8リッターの直4ガソリンエンジンと、1.6リッターのクリーンディーゼルエンジンが用意されており、前者はATとMT、ディーゼルはMTのみが選べた。
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ガソリンエンジンは0-100km/h加速は9.5秒、最高速は210km/h(MT車)、ディーゼルエンジンは0-100km/h加速は10.5秒、最高速は195km/hほどと、びっくりするほど速くはないが、ディーゼルエンジンは燃費が素晴らしいようで、欧州複合基準燃費は26.3km/Lとしつつ、実測では20km/Lほど。これは、1タンクで1000km以上走れる計算だ。
実際に、「もっとも低燃費で欧州24カ国をまわる」というギネス記録に挑んでおり、平均燃費2.82L/100km(日本式換算:約35.5km/L)という結果を叩き出して、無事認定されたとのこと。1回の給油で平均1500km以上走れるそうだ。ホンダがエンジン屋と言われる所以を感じることができるエピソードといえよう。しかも、この車格をディーゼル+MTで操るのは相当面白いはず。
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足まわりもじつはユニークで、リヤには「アダプティブ・ダンパー・システム」を採用したザックス製ダンパーがインストールされ、路面や走行状況に応じ、「ダイナミック」「ノーマル」「コンフォート」の3段階の調整が可能だ。これは世界初の機能とのことだ。
なおこのシビックツアラー、なんとイギリスの人気モータースポーツであるBTCCにも出走していたことがあり、”バトルワゴン”としても活躍していた。じつはワゴン形状は空力がよく、日本でもスーパー耐久でランサーエボリューションワゴンや、同じくBTCCでスバルのレヴォーグが使われていた実績がある。実際このシビックツアラーも何度か表彰台に上がっている。
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そんなシビックツアラーは、現地で2万6140ポンド(2014年は1ポンド=約180円・日本円で約470万円)で販売されており、そこそこの人気を得ていたそう。
さて、もう10年も前のクルマであるが、このように「ただのシビックワゴン」と片付けるにはあまりにも惜しいこのシビックツアラー。じつは日本でも並行輸入専門業者が取り扱っていただけでなく、中古車としても扱っていた履歴を見つけることができた。どこにでも変わり者がいるものだ。
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何台輸入されたかは不明だが、先日友人が見かけた1台がある以上、廃車になっていなければ日本に1台以上はいると考えていいだろう。なお、見かけたクルマは北関東エリアのナンバーだったとのことで、もしかするとホンダ本体が所有するクルマの可能性も……!?
超激レアなこのシビックツアラー。もし日本で見かけたら、ぜひ心のなかだけで大騒ぎしてもらいたい。