この記事をまとめると
■花粉や黄砂はクルマのボディを痛める
■花粉は放っておくとシミになるので早めに対処するのが得策だ
■黄砂はボディを傷つけるので洗う際は注意が必要だ
クルマを痛める花粉と黄砂の対処法
屋外に駐車している愛車のボディを傷める自然界の大きな要因が花粉と黄砂だ。主にスギなどの植物が飛ばす直径数十ミクロンの粒子である花粉(植物の生殖細胞)は初夏にも飛散し、人体にもアレルギー反応を起こすやっかいもの。黄砂は中国内陸の砂漠などから飛来する鉱物粒子(硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸アンモニアなどが含まれる。粒子は数ミクロンが中心)で大気汚染物質も付着し呼吸器症状などを引き起こす、これまたやっかいな大気汚染だ。
そんなやっかいものの花粉、黄砂がボディを覆ってしまったら、どうしたらいいのだろうか。花粉と黄砂はまったく別物の被害であり、対処法もそれぞれ異なるのである。
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まずは花粉だが、花粉がボディに乗った状態で擦ると、花粉に含まれるペクチンという粘り気のある成分が塗装面を侵食する。しかも、花粉が雨などの水分を含むとペクチンが粘着成分を分泌し、ねっとりとした塊になりこびりつくためシミの原因になってしまうのだから怖い。黄砂はすでに説明したように細かい鉱物粒子ゆえに、擦るとヤスリがけしたようにボディ、塗装面を傷つけてしまうから要注意。こちらも水分を含むと泥のような粘着質になり、ボディにこびりつく。どちらも”磨いて”落とすのは逆効果であり、厳禁だ。
では、花粉が愛車のボディに付着したら、どう対処したらいいのだろうか。洗車すればいいんじゃない? と思うかもしれないが、家庭のホースの水圧程度の洗車では、水と反応した粘り気のあるペクチンを簡単に洗い流すことはできない。チョロチョロ水をかけながらスポンジやタオルで洗うのも、ボディ、塗装面を傷つけることになる。
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理想はまず、ブロワーで乾いた花粉を吹き飛ばしてから、コイン洗車場の高圧洗車でこれまた花粉を吹き飛ばすように洗い流したあと、シャンプー洗車を行うことだ。
とはいえ、大風力のブロワーをもっている人はそうはいないだろうし、近所にコイン洗車場があるとも限らない。じつは筆者もプロが使うような強力なブロワーなどもっていないが、その代わりに、セイワのIMP301ハンディマルチブロー&掃除機を使っている。普段は洗車したあとに細部に入り込んだ水気を吹き飛ばすために使っているのだが(これが超便利。水垢防止にもなる)、エアブローの風圧はかなり強力で、一度に大面積とはいかないものの、乾いた花粉を吹き飛ばすことが可能なのである。
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そうして花粉を吹き飛ばしておけば、わざわざコイン洗車場の高圧洗車をしなくてもOK。ホースの水で勢いよくボディを洗い流し、再度、カーシャンプー洗いをすればいい。洗う順序は一般的な洗車同様、ルーフ→ウインドウ→ボンネット→トランクまたはバックドア→ボディサイドの順、つまり、ボディの上から下へ、である。もちろん、ケルヒャーなどの家庭用高圧洗浄機を使えばなお効果的に洗車できる。それでもこびりついたまま落ちない花粉は、ペクチンの習性を利用し、70度前後のお湯で分解させ、洗い流すしかない(くれぐれも沸騰したお湯をボディにかけないこと)。