この記事をまとめると ■ゲーム専用のデジタルSUV「ドレッドノート」をアストンマーティンが発表した
■アストンマーティンのデザインチームがデザインしたエクステリアにV12を搭載する
■「現実でも欲しい」と思わせる完成度を誇る夢のハイパーSUVだ
アストンの新SUVは『Call of Duty』の世界にしか存在しない いまやハイパーカーメーカーにとって、SUVはフラッグシップとなるスーパースポーツよりも重要な存在といえるかもしれない。イギリス・ゲイドンに本拠地を構えるアストンマーティンも、SUVのDBXをラインアップに加えてから、すでに6年が経過している。
そんなアストンマーティンが、いきなり新たなるSUVを発表した。しかもアストンマーティン純血のV12をボンネット下に搭載し、かつての名車「V8ヴァンテージ」を彷彿とさせるスタイリングをもつというから、世界中のアストンマニアが色めき立ってもおかしくない。ただし、この新SUVは、ゲームのなかでの存在というオチがつくのだが……。
アストンマーティン・ドレッドノートのフロントスタイリング 画像はこちら
2026年7月16日、ニューヨークで開催されたスポーツ・ゲーム・エンターテインメント・ファッションが融合した世界最大級のイベント「ファナティクス・フェスト」にて、アストンマーティンが「ドレッドノート」を発表した。このSUVは、前述のとおり、人気FPSゲーム『Call of Duty: Modern Warfare 4』のためだけに開発された、ゲーム内専用のデジタルSUVである。
とはいえ、単なるゲーム用CGと侮ってはいけない。デザインを手がけたのは、実際にヴァルハラやヴァルキリー、DBXなどを生み出してきた正真正銘のアストンマーティン・デザインチームで、彼らは現実の制約から解放されたことで、「もしアストンマーティンが究極の戦術SUVを作ったら?」という夢を本気で形にしてしまったのである。
そのスタイルは、1977年式の名車「アストンマーティンV8ヴァンテージ」を彷彿とさせる彫刻的なフロントノーズと、まるで宇宙船のような未来的造形が融合した唯一無二のもの。ワイドトレッドで角張った台形のホイールアーチにはゴツゴツとした大径オフロードタイヤが収まり、アストンマーティンの象徴であるフロントグリルが再解釈され、圧倒的な威圧感と美しさを両立させている。
アストンマーティン・ドレッドノートのリヤスタイリング 画像はこちら
その中身も、ゲームの世界とはいえアストンマーティンとしての矜持が貫かれている。ボディはミリタリーグレードの装甲プレートで覆われ、降り注ぐ激しい銃弾を弾き返す移動要塞として機能する。そしてその心臓部に搭載されるのは、現実世界では絶滅の危機に瀕しているアストンマーティン伝統のV12エンジンだ。ゲーム内ではスーパーカーレベルの怒涛のパフォーマンスを発揮し、V12エンジンサウンドは本物のアストンマーティンそのままに再現されているという。
さらに面白いのは、過酷な戦場を生き抜くための戦闘車両でありながら、アストンマーティンらしいラグジュアリーな世界観も忘れられていない点だ。
アストンマーティン・ドレッドノートのインテリア 画像はこちら
外装には美しいヘリンボーン織りのカーボンファイバーが配され、ボディカラーには上品なサテン仕上げのチルトン・グリーンを採用。
ドアを開ければ、そこには無骨なミリタリー仕様の空間ではなく、最高級のオックスフォード・タン・レザーで覆われた豪華絢爛なダッシュボードが広がる。さらに、シフトレバーはメタリックゴールド、ドアヒンジはサテンゴールドのアルマイト仕様という徹底ぶり。武器収納庫や予備燃料タンクを装備したガチの戦闘マシンというコンセプトなのに、内装は最高峰の高級英国ツアラーそのものだ。
アストンマーティン・ドレッドノートのインテリア 画像はこちら
確かにアストンマーティン・ドレッドノートは、ゲーム内だからこそ実現できたハイパーSUVといえるかもしれないが、それでもやはりクルマ好きとしては、「もしもこれが現実世界で市販されたら……」という妄想を膨らませずにはいられない。そして映画『007』の最新作で、ジェームズ・ボンドの相棒、ボンドカーとして自慢のミリタリー装甲と圧倒的なパワーで敵を粉砕してくれたらと思ってしまうのは欲張り過ぎだろうか。
現実の市販化は限りなく難しいだろうが、アストンマーティンがいつか実現してくれることを切に願いたい。