ダカールラリーへの参戦も示唆された! ブランド強化の切り札となる新型パジェロに三菱自動車社長が寄せる期待と自信

この記事をまとめると

■世界初公開の新型パジェロは三菱の「ブランド強化」を担う

■まずは2.4Lディーゼルで登場しガソリンやHV・PHEVも検討

■ダカールラリーへの復活参戦にも意欲を見せた

10月29日に日本国内発売!

 開発陣が明かした復活の真意とは2026年9月2日、三菱がかねてより噂されていた新型パジェロを世界初公開した。東京・品川で行われた発表会には、国内メディアのみならず海外メディアも多数押し寄せ、会場の半分を埋め尽くすほどの熱気に包まれた。日本のみならずグローバルで高い注目を集めていることがうかがえる。

 ワールドプレミアに続いて行われた三菱自動車役員による質疑応答では、これまでベールに包まれていた新型パジェロの詳細やブランド戦略が明かされた。

狙いは「三菱ブランドを一段引き上げる」フラッグシップの復活

 三菱自動車の岸浦啓介社長兼COOがまず強調したのは、新型パジェロを「ブランドを強化するフラッグシップモデル」と位置付けている点だ。販売台数や収益への貢献はもちろん期待するものの、それ以上に市場における三菱自動車の存在感を高めることが最大の狙いだという。

 岸浦社長は、「三菱自動車をイメージしていただいたときに、皆さんが思い浮かべるクルマのひとつであるパジェロをあらためて投入することで、そのブランド力をもう一段レベルを上げて勝負していきたい」と説明。デリカやアウトランダー、トライトンなどの魅力的なラインアップが揃うなかで、三菱を象徴するアイコンとしてパジェロを復活させた背景を明かした。

パワートレインは2.4リッターディーゼルで発進

 心臓部となるパワートレインは、まず2.4リッターのクリーンディーゼルエンジンを搭載してのスタートとなる。これについても岸浦社長は、「環境にも優しくトルクもあり非常にいいエンジン」と絶対の自信を示した。

 一方、今後の電動化については明言を避けつつも、車格や市場、ユーザーのニーズに合わせ、ガソリンやハイブリッド、PHEVなど最適なパワートレインを検討していく考えを示している。

 興味深いのは、実際にテストコースで新型パジェロを試乗した役員たちの生々しい評価だ。岸浦社長はオフロードでの圧倒的な安定性やS-AWCによる高いグリップ力、ディーゼルならではの力強いトルクを高く評価。 また、開発を担当する山口 剛副社長も「オフロードに行くとほかのクルマより速く走れる」と性能への自信を覗かせた。さらに営業を担当する五十嵐 恭平副社長からは、「欲しいと感じました」と本音が漏れた。

ダカールラリー復帰への強い意欲

 そして、パジェロといえば避けて通れないのが「ダカールラリー」だ。復活したパジェロで再び過酷なラリーに参戦する可能性について問われると、岸浦社長は「やはりパジェロといえばダカールラリー。これは切っても切れない関係」と即答。 参戦時期についての明確な言及は避けたものの、「出て恥ずかしくない勝負ができる、そういうクルマを仕上げてダカールラリーにぜひ参戦したい」と強い意欲を示した。

 発表会場には、先日のアジアクロスカントリーラリー(AXCR)を制したトライトンも展示されていたが、その横には同じくAXCR仕様と思われる新型パジェロが並べられていた。ウインドウが完全ブラックアウトされていたから車内をうかがうことはできなかったため、トライトン同様の「RALLIART」仕様のラッピングされた外観以外はまったく詳細は不明である。しかし、開発陣からは2027年のAXCRへの参戦を目指しているとのコメントがあっただけに、ぜひともダカールラリーへの参戦にも期待したい。

 国内では10月29日に正式発表、12月17日に発売を予定していることも明かされた新型パジェロ。三菱自動車にとって単なる新型SUVではなく、ブランド価値の向上を託された重要な一台であることは間違いない。


この記事の画像ギャラリー

新着情報