この記事をまとめると
■クルマ系の漫画や映画では突飛なアイディアが使われるケースがある
■実際に再現しようとすると難しい例がほとんどだ
■あくまでストーリーを盛り上げるための演出と割り切る必要がある
漫画や映画の演出は実際にも実現可能か
「湾岸ミッドナイト」に登場した「切れたファンベルトの代わりにパンスト(ストッキング)を使う」というエピソード(カメラマンの石田がフェラーリ・テスタロッサで実践したネタ)、クルマ好きからしたら「ホンマかいな」と身を乗り出すかと。もっとも、結論をいえば「昔のクルマならいざしらず、現代のクルマ、ましてやテスタロッサでは不可能というか、むしろエンジンを壊します」とのこと。このほかにも、マンガにはビックリするようなアイディアが登場しているので、いくつかご紹介しましょう。
パンストをファンベルトの代わりに使う⁉
そもそも、このアイディアはいにしえの英国発祥といわれるもの。60年代までのクルマは「ひとつのベルトでひとつの部品(オルタネーターや冷却ファンなど)を回す」というシンプルな構造(Vベルト)でした。それゆえ、必要な張力が比較的低かったため、パンストを固く結んでプーリーに巻き付ければ、何とか応急処置にはなったのかと。
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一方のテスタロッサとなると、1本の長いリブベルトで発電機・エアコン・パワーステアリング・ウォーターポンプのすべてを駆動させているわけで、強烈な負荷と熱に晒されているのです。すると、ナイロン製のパンストを巻いても一瞬で溶けてしまうか、引きちぎれてしまい、応急処置どころかエンジンを壊してしまう羽目に。ここは、石田マジックとでも笑って、くれぐれも真似しないようにするのが賢明です。
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「頭文字D」の溝落としは速いのか⁉
しげの秀一先生のマンガもビックリドッキリなアイディア満載ですが、とりわけヘアピンカーブで、内側にある側溝(ドブ)にタイヤを引っ掛ける「溝落とし走法」は池沢さとし先生の「多角形コーナリング」と並ぶミラクル級ではないでしょうか。
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実際、ラリーなどでは「インカット」として路肩の溝や段差を利用するコーナリングテクニックを駆使するドライバーもいるとのこと。とはいえ、普段の運転でも側溝にタイヤがハマれば「えらいこっちゃ」となるわけで、ましてやマンガのように峠のバトルスピードでタイヤを落としたりしようものなら大惨事は免れません。タイヤ、ホイールどころか、サスペンションまでダメージが及び、運が悪ければフレームまでダメになるのかと。
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遠心力を使うのは、宇宙船の帰還に任せておいて、我々はグリップ走法でもって命やクルマを大切にするのが吉、ではないでしょうか。