30km/hオーバーぐらいなら撮られないから……は古すぎる考え! 最新鋭の移動オービスと判別しにくい覆面パトカーで警察も本気!! (1/2ページ)

取り締まりを強化する全国交通安全運動

 毎年春と秋には全国交通安全運動が実施される。いまさら言われるまでもないが、この期間になると通常より多くの警察官を動員。あちこちで取り締まりを実施する場所も増える。パトカーや白バイなどを総動員して信号無視や、歩行者妨害違反、一時不停止などなど、ありとあらゆる交通違反の取り締まりを強化し、問答無用で検挙。とくにこの期間は免許の累積点数が危うい人は免許を失いかねない。

 無論、つねに安全運転に務めていればなにも恐れる必要はないのだが、故意ではない、うっかりミスだってあるだろう。交通安全運動の期間は、いつも以上に慎重な運転に徹するに越したことはない。

クラウンを見たら覆面パトカーだと思え!

 今回は、誰でも少なからず繰り返しているはずで、かつ数ある交通違反のなかでも罰則が重く、交通安全運動の期間中は一段と取り締まりが強化されるスピード違反(最高速度違反)に絞って、最近の取り締まりの傾向と対策について話を進めたいと思う。

 まずは、ベテランドライバーでも、よほど用心していないと見落として御用になりかねない”覆面パトカー”から。

 白と黒に塗り分けられた一般的なパトカーなら一目瞭然。警戒のしようもある。しかし、一般車両を装って取り締まりにあたる覆面パトカーはかなり厄介な存在だ。「交通機動隊」と「高速隊」に配備され、交通機動隊は一般道、高速隊は高速道路や有料道路で取り締まりを行うのが違いだ。

 覆面パトカーの定番といえば、トヨタのクラウンをおいてほかにない。大昔は”コンフォート”と呼ばれた地味なセダンモデルをベースにした覆面パトカーが主流だったが、最近は、古いところでは12代目(2003年〜)から220系の15代目までをラインアップ。しかも、見た目が比較的地味な”ロイヤルサルーン”や”G”といったグレードに加え、エンジンなどの詳細は不明ながら、スポーティグレードの”アスリート”や”RS”も導入。一見しただけでは一般車との見分けがつかない。ボディカラーも、元来フォーマルなクラウンで定番のシルバーや黒、紺色、ホワイトなど。違和感は皆無だ。

 高速道路上でクラウンを見たら、とりあえず覆面パトカーを疑うことだ。数少ない見た目での特徴があるとしたら、キズや汚れがひとつもなく、非常にキレイな状態に保たれていることくらいか……。

“覆面”ならではの見た目の特徴と模範運転

 全国各地でクラウン以外の覆面パトカーの配備が進んでいる。たとえば、現在のラインアップからは外れたが、3.5リッターV6を搭載したトヨタ・マークX。数はクラウンほどではないが、「覆面=クラウン」の固定観念が根強いベテランほど気づきにくい。

 きわめつけは、埼玉県警に配備されている先代のスバルWRX S4だろう。見た目はエアロパーツを装着したスポーツモデルそのもの。3台のうち1台はスバルのスポーツモデルのイメージカラー、”WRブルー”だったりする。

 覆面パトカーの判別点にナンバープレートがある。所轄の地名(埼玉県なら大宮、所沢、熊谷など)が記されていること。そして、希望ナンバーではないこと(地名のあとの3桁番号で判別可能)が挙げられる。

 取り締まりの方法は大きな手がかりとなり、覆面パトカーの場合、基本的に走行車線を巡航。そして、追い越し車線を速度超過で走ってきたクルマをロックオンするや、追い越し車線に移って追尾を開始、超過速度を計測、検挙する。

 そのため2車線の高速道路などでは、覆面パトカーに気づいたクルマがその後ろに続き、さらにほかのクルマが何台もその後に続くといった現象が発生。追い越し車線がガラガラに空いていて、走行車線に何台もクルマが連なっていたら、その先頭に覆面パトカーがいる可能性が高い。

 さらに覆面パトカーの動き(運転)も判断材料になる。車速と前走車との車間距離はつねに一定。進路は少しもブレることはなく、スムースで的確な車線変更など、すべてが完璧。一般のドライバーが運転しているクルマとは違う”オーラ”が出ているはずだ。


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