一見難解な暗号だが解けてしまえばカンタン! スズキの「車両型式ルール」は明快だった (1/2ページ)

この記事をまとめると

■クルマには型式というのが存在し正式にはこれが車名として扱われる

■メーカーによっては意味のある文字列にしている場合がある

■スズキはわかりやすく文字と数字でモデルと車種がわかるようになっている

知ると楽しい型式のヒミツ

 クルマを語る際に、「俺が持ってるGT-Rがさ〜」とか、「この間セブン(RX-7)を直したんだよ」といった感じで、クルマの名前で会話をしたりする人は多いだろう。一方で、ちょっとマニアになると、「EK9(初代シビックタイプR)って今高いよね〜」とか、「やっぱオフロードを走るなら70(ランドクルーザー70)だよな!」といった具合に、クルマを型式で呼ぶマニアも珍しくない。

 誰もが知るような有名な車種だと、第2世代GT-Rなんかはその典型例ではないだろうか。実際、「スカイラインGT-Rが〜」とか語る人は少ないくらいで、型式である「R32」とか「R33」「R34」、もしくは「サンニー」とか「サンヨン」と呼ぶ人が大半なはず。AE86に関しても「86(ハチロク)」呼びが大半だろう。ややこしいので、86やGR86はZN6/ZN8と呼ぶ人も多いとか。

 これらの型式で呼び合っている光景を見ると、一見マニアックな会話に聞こえるが、じつはこれらの型式こそが、そのクルマ本来の正式な名前でもある。事実、車検証や保険証券などの公的な書類を見ると、どこにも「GT-R」とか「シビック」、「カローラ」とは書かれておらず、「R35」とか「EK9」といった型式が書かれている。

 しかし、これらの型式はじつはメーカーによって意味があるものと、とくに深い意味がないモデルにわかれている。意味のある例を挙げると、第2世代GT-R(R32)の場合、正式な型式は「BNR32」となる。これらを紐解くと、「B」は搭載されるエンジンである「RB26DETT」を意味する。「N」は「アテーサE-TS」を搭載、つまり4WDであることを意味する。「R」と「32」はスカイラインであることとその世代を表す数字と言われている。

 トヨタのマークⅡ3兄弟と呼ばれていた「マークⅡ・チェイサー・クレスタ」などは、JZX81やJZX90、JZX100、JZX110といった型式であったが、これらは、「JZ」がエンジン型式、つまり1JZなどが搭載されていることを意味していた。XはマークⅡ3兄弟を指す記号だ。スープラだとここはAになるし、ソアラならZになったという。よって、JZA80やJZZ30といった型式となる。

 ちなみにこの型式、全然関係ない車種と被ることもある。有名なものだと、ハコスカこと日産スカイラインの「KGC10」と、トヨタ・パッソの「KGC10」が同じだったりする。日本にいる1億3000万人との会話のなかで、ハコスカとパッソを混同して、一生噛み合わない会話をするクルマ好きはいないと思うが、こういった変なケースも存在する。


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WEB CARTOP 井上悠大 INOUE YUTAI

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