一見難解な暗号だが解けてしまえばカンタン! スズキの「車両型式ルール」は明快だった (2/2ページ)

スズキは超わかりやすい!?

 さて、そんなクルマの正式名称こと型式であるが、スズキに関しては独自のルールがあり、しかも覚えやすいので、スズキ沼に片足を突っ込みかけているスズキ初級者たちへ向けて、ここでひとつ紹介したい。

 スズキといえば軽自動車とコンパクトカーを得意とするメーカーで、国内市場に目を向けてみると、販売台数のおおよそ80%が軽自動車、残り20%がコンパクトカーといった感じだ。車種ラインアップは約30種類となる。

 そんなスズキにおいて、看板車種のひとつであるジムニーを例に挙げてみると、3代目モデルはJB23W、現行モデルでJB64Wという型式を名乗っており、それ以前はJA22、JA12、JA11、JA71といった感じの型式であった。ここにきてピンときた人はご名答。どのモデルも「J」から始まっているのだ。

 これは偶然ではなく、スズキのルールに則って「J」からスタートしている。

 どういうことかというと、スズキでは主力の軽自動車に限っていえば、型式の頭文字でそのクルマのキャラクターを示しているのだ。たとえば、アルト系だと型式の頭文字は「H」から始まる。これには、比較的全高が低いモデルがカテゴライズされている。

 頭文字が「M」から始まるモデルは、ハスラーやスペーシアといった、背が比較的高いモデルに与えられている。そして先に例に出した「J」に関しては、ラダーフレームをもつクルマ、つまりジムニーだけが名乗れる頭文字なのだ。

「『H』と『M』の違いはどこだよ!」となるかもしれないが、これは全高1650mmが目安になっているという。

 これらの頭文字の次に出てくる2文字目も意味があり、「A」がアルト、「B」がジムニー、「E」がラパンで「H」がワゴンRとなっている。アルトだけ偶然か「A」が2文字目だが、そのほかのモデルは車名と全然関係ないアルファベットなのがまた面白い。

 さらに、数字にも意味があるという。では何を指すのかというと、それはエンジンだ。「1」はF6Aエンジン、「2」はK6Aエンジン、「3」はR06Aエンジンで「4」はR06Aエンジン+モーター(Sエネチャージ)、「5」はR06Aエンジン+モーター(マイルドハイブリッド)だ。「8」はR06Dエンジン、「9」はR06Dエンジン+モーター(マイルドハイブリッド)となる。

「6」と「7」はジムニーにだけ使われる特殊な数字で、これは法則が当てはまらない。

 最後の数字はそのクルマが何代目かを示す数字だ。ただし、最初からの通し番号ではなく、エンジン型式などが変わるとリセットされるケースもある。

 一番後ろの文字はクルマの車種を表すものとなっている。「S」がセダンで「W」がワゴン。「T」がトラックで「V」がバンとなる。

 これらの法則を繋げると非常にわかりやすく、3代目ジムニーの型式である「JB23W」は、「J」がラダーフレームを持つ車種、「B」がジムニーを指し、「2」がK6Aエンジン、「3」が3代目ジムニー、「W」がワゴンという形になる。

 一部法則から外れるモデルもあるそうだが、このルールを丸暗記していれば、まわりが引くくらいのスズキマニアになれるはずだ。ただしこの法則は軽自動車のみで、小型、普通乗用車には当てはまらないそう。

 車検証を見ると暗号のように見える文字が大量に並んでいるが、自身の愛車の型式をチェックして深掘りしてみると、面白い事実が浮かび上がってくるかもしれないので、ぜひチェックされたし。


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WEB CARTOP 井上悠大 INOUE YUTAI

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