トヨタがランチアの最多記録に並んだぞ!  WRCで通算10回&6連覇のタイトル獲得で大記録を達成

この記事をまとめると

■トヨタがWRC第12選ラリー・チリ・ビオビオでワンツーを決め6連覇を達成

■同時に通算10度目のマニュファクチャラーズ王座を獲得

■ドライバーズタイトル争いは残り2戦で決着となる

残り2戦を残して早くも王座確定

 9月10日から13日にかけて、南米チリ中南部のビオビオ州でWRC(世界ラリー選手権)第12戦ラリー・チリ・ビオビオが開催された。TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、99号車オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン組が優勝、1号車セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組が2位に入るワンツーフィニッシュを飾り、これにより2026年シーズンのマニュファクチャラーズタイトルを残り2戦を残して確定させた。

 トヨタにとってこれは通算10度目のマニュファクチャラーズタイトルだ。1993年に初めて頂点に立って以来、1994年に連覇、1999年に3度目の栄冠を手にし、2017年のWRC復帰後は2018年に早くも王座を奪還。そこから2021年から2026年まで一度も王座を譲ることなく6連覇を達成した。通算10回のタイトル獲得と6年連続というふたつの記録は、いずれもラリーの名門ランチアがもつ最多記録に並ぶものとなる。

 タイトルを決定づけたラリー・チリ・ビオビオでは、24歳のオリバー・ソルベルグが安定した走りを見せた。金曜のオープニングステージで首位に立って以降、一時トップを譲る場面もあったが、荒れた路面と難しいタイヤマネジメントを乗り切り、9度の世界王者セバスチャン・オジエに16.6秒差をつけて総合優勝を達成。自身3度目のWRC総合優勝、今シーズンでは開幕戦モンテカルロに続く2勝目となった。

 最終日は選手権首位を走るエルフィン・エバンス(トヨタ)との一騎打ちの様相を呈したが、エバンスが最後から2番目のステージでタイヤ交換を強いられ2分以上をロス、総合5位まで後退。これによりソルベルグが逃げ切り、2位にオジエ、3位にヒョンデのアドリアン・フルモーが浮上した。オジエにとっては自身通算120回目のWRC表彰台となり、同じく9度の世界王者セバスチャン・ローブの記録に並んだ。ソルベルグは今回のラリーを「完璧な週末だった」と振り返り、チームの支えとタイヤ運の両方に恵まれたと喜びを語った。

 一方のドライバーズタイトル争いは、エバンスのタイヤトラブルによって接近戦となった。エバンスがランキング首位を守るものの、優勝したソルベルグが21ポイント差まで追い上げ、4位でフィニッシュしたサミ・パヤリもソルベルグを4ポイント上まわる位置につけている。次戦ラリー・イタリア・サルディニアでエバンスがライバル勢に対して36ポイント以上のリードを築ければ、最終戦サウジアラビアを待たずにドライバーズタイトルが確定する計算だ。

 トヨタはマニュファクチャラーズ・ドライバーズの両タイトルにおいて歴史的な節目を刻みながらも、個人タイトルの行方はまだ決着がついていない。記念すべき記録が達成された今回のラリー・チリ・ビオビオだが、残り2戦の行方からも目が離せない。


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