2カ月を待たずに1万台超え! 絶好調の日産新型キックスの勝因はe-4ORCEと第3世代e-POWER+上質な内外装にアリ!! (2/2ページ)

e-4ORCEのよさを多くの人が体感!

 この背景には、日産の看板技術であるe-4ORCEのよさを、試乗レベルで感じている人が多いということがある。このクラスの4WDの多くは、俗に生活四駆といわれている、「市街地で雪が降っても安心できるレベル」という、やや甘めのセッティングが多く、価格の高さや燃費の悪さなどから、非降雪地ユーザーがわざわざ選ぶことは少ない。しかしこのe-4ORCEに関しては、日産の上位モデルにも採用される最新技術で、雪道以外でもつねに安定して走れるセッティングがされており、非降雪地のユーザーでも試乗を通じてそのよさに気づき、多くが選んでいるそうだ。

 最廉価モデルのXを選んでいる人は2WDで10%、e-4ORCEはたった4%ということで、コスト最重視の人たちが選んでいるのがこのモデルであることが窺える。これにより、e-4ORCEを選んでいるユーザーは全体で35%ということになるのだが、これは先代型キックスの4WDを選んだユーザーの30%に対して、5ポイントほど上昇している。もっとも、先代型キックスの4WDは途中から追加されたモデルなので、最初からあったらもう少し変わっていたかもしれないが……。

 オプションに関しては、「G」を選ぶ人の89%が「NissanConnectインフォテイメントシステム」を選択、「X+」や「X」を選ぶ人たちでも59%がこのオプションを選択している。また、「G」を選択する人の59%が「BOSEパーソナルプラスサウンドシステム」を選択しているようで、最上級グレードを選ぶ人は、妥協のない、こだわりをもった選択をしている傾向にあることが窺える。

 今まで、この車格のクルマ選びでありがちだった「安くてそこそこ快適なクルマ」という、割り切った選び方をする人が、新型キックスのユーザーには少ないといえそうだ。

 乗り換え時の下取りに多いクルマはSUV(41%)やコンパクトハッチバック(30%)といった様子で、現状はまだ日産から日産への乗り換えが多く、数字では77%ほどが日産ユーザーだという。日産車では、ノートクロスオーバーからの乗り換えが目立つそうだ。

 購買層は50〜60代の人たちが合計で49%と、装備やグレードにこだわりをもつ人が多い傾向にある、中高年層に支えられているのが新型キックスの特徴だ。そのほかでは30〜40代が33%で、70代以上が17%となっている。男女比は男性77%、女性23%だ。

 ボディカラーは2トーンが44%ほど選ばれており、全体的には白や黒、グレー系が人気だが、訴求色であるオーロラフレアブルーパールもそこそこ人気とのこと。

 販売店に訪れた人たちからは、「格好いい!」「1ランク上のクルマに見える」「質感やシートの作りがいい」といった声や、「e-4ORCEの走りがいい!」「電気で走るから静かでいい」といった声が多く届いているとのこと。また、「思ってたより安い」と感じている人も多いようだ。事実、新型キックスは299万9700円〜424万8200円と、幅広い価格帯で用意されている。予算やライフスタイルにあった選択ができる点も見逃せない。

 日産は、「あまり事前告知をせずに、あえて一気に垂直展開をしたことで、多くの反響をもらえたと思っている。現在の納期は4〜5カ月ほどだが、早くお届けできるように調整中だ。今後はエルグランド含めて、第3世代のe-POWERを体験できるようにしたい。そのほかにも、ショッピングセンター内のディーラーなどにも積極的に展示して、多くの人に触れてもらえるような、日産に興味をもってもらえるような戦略も検討中だ」と語る。

 窮地に立たされつつも、徐々に勢いを取り戻しているようにも見える日産。巻き返しのカギは、新型キックスが握っているかもしれない。


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WEB CARTOP 井上悠大 INOUE YUTAI

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