巨体ではあるが乗ってみると手の内に収まるサイズ感
本格ピックアップトラック最大の魅力は、やはりアメリカンな臭いむんむんのワイルドでタフなキャラクターに加え、オープンな荷室に荷物をガンガン積むことができ、なおかつSUVのラゲッジルームには積めない背の高い荷物、サーフボードに代表される長尺物の荷物の積載もラクラクということだろう。もっとも、雨や雪の日、カーゴベッドの荷物を濡らしたくない、汚したくないというときのためにカバーが用意されている。ただし、それを装着すると積める荷物の高さが著しく制限されてしまうこともお忘れなく……。
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現代のピックアップトラックは装備も充実し、乗り心地もトラック然とはしていないそこそこの快適性があり、当然、運転視界の高さからボディサイズから想像するより運転がしやすく感じることもある(運転に慣れている人)。筆者の知り合いにもトライトンのユーザーがいるが、「最初はそのビッグサイズにビビったものだが、走り出してしまえば車幅などそれほど気にならず、マルチアラウンドモニターも用意されているので、日本特有のごく狭い駐車場の利用を除けば苦労することはあまりない」とのこと。
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一方で、トライトン、タンドラといった大型ピックアップトラックの一般的なデメリットとして挙げられるのが、まずは巨体なことだ。トライトンは全長5360×全幅1930×全高1815mm。ホイールベース3130mmもあり、最小回転半径は6.2mだ。タンドラはさらに大きく、全長5930×全幅2030×全高1989mm。ホイールベース3700mmもある。自宅の駐車スペースによっては入庫困難、または入庫に極端に気を使うこともありうる。つまり、大型トラックやバスが走っている道ではまったく困らないものの、日本においては駐車スペースを選ぶクルマ、ということになる。購入検討時に試乗するのは当然として、自宅の駐車場、よく行く施設の駐車場に止めてみることを怠らないようにしたい。
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当然、車重はトライトンで2120kg、タンドラで2600kgもある超重量級かつ純エンジンのみのため、燃費性能はトライトンの場合、2.5リッター直4ディーゼルエンジン(204馬力・47.9kg-m)のパワーユニットによるWLTCモード燃費は11.3km/リットル。タンドラは3.5リッターV6ツインターボエンジン(394馬力・66.1kg-m)もの大馬力、大トルクを発生するのは凄いが、現時点で未公表の燃費性能がいいわけもない。何しろ、燃料タンクは122リットルもあるのだ。
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もし、本格的なピックアップトラックが欲しいけれど、トライトンやタンドラのサイズだと自宅の駐車場に車幅問題で入らない……というなら、タイで生産され、日本に輸入されている全幅1855mmの新型トヨタ・ハイラックスを検討するといいかもしれない。もっとも全長は5320mmもあるのだが……。
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あるいは、アメリカンでワイルドなキャラクター、迫力こそないものの、上記のピックアップ風軽商用車である約200万円から手に入るダイハツ・アトレーのデッキバンで小さいながらもカーゴベッド的な荷室の実用性を試し、カスタマイズを楽しみ、遊びグルマとして使うのもいい。レトロ風のクルマに仕上げれば、街でも目立つこと必至だろう。
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よって、意外と使いにくくない、乗り心地もいい最新の本格ピックアップトラックを検討するなら、予算はもちろん、自宅を含めた駐車性の確認が欠かせない。そしてカーゴベッドをどう使いこなせるか。そこをクリアできれば、なかなか面白くワイルドな選択肢になるだろう。もちろん、ハワイやアメリカ西海岸の海と波に憧れるサーファーにとっては最高の1台になりうる。サーファーでなくても、ピックアップトラックを海辺に止めれば、気分はもう、ハワイのサーファーの聖地、ノースショアである。