全9クラスが山間に快音を響かせ全開スタート
今回のクラスは基本的に排気量別にA~Hまでの全9クラス。1台1台、1分おきにスタートし、区間タイムを計測。午前中1本、午後1本の計2回の走行の合計タイムで競う方式だ。クラスや参加台数が多いため、待機列も待ち時間も長くなることから、2グループにわけて実施された。
クラシックアバルトやアルファロメオ・ジュニアザガートなどビンテージモデルやキャブ車は、高地ということやエンジンをかけたままスタートを待つ時間を考えるとクルマに負担もかかるため、先行して走った。当方はクラスD。アバルト595やアバルト・プントのクラスである。ほぼストックの車両からフルチューンの車両、ムゼオ チンクエチェントRTで活躍したアセットコルセも参加していた。
ストートの順番を待つ第1回クロノサリタ嬬恋の参加車両画像はこちら
さて、1本目は乾き始めのダンプなコンディション。先行するクラスからスタート時の勢いあるエキゾーストノートが聞こえてくる。みなさん全開である。山間に響く、それぞれの個性的な排気音にしびれながら、ついにスタート地点に。30秒前になって鼓動も最高潮(笑)。掲示板とともにスタートを切った。
そもそもコースが頭に入っていないだけに、ひたすら道に沿って走るのみ。無我夢中でゴール地点すらわからなかったほどである(笑)。結果は、スタート時間からゴールした時間を引いたタイムで、3分34秒2だった。ちなみに上位ではアバルト124スパイダーの3分5秒という記録を耳にした。なんと、約30秒も遅い(笑)。もっとも強者と比較できるほどの腕前ではない。次でどれだけタイムをあげられるかだ。
ストートの順番を待つ第1回クロノサリタ嬬恋の参加車両画像はこちら
2本目はラッキーなことに、乾いている路面が多くを占めるようになっていた。とはいえ、ほとんどのコーナーでどれだけ突っ込んでいけばよいのかまったくわからずじまい。だが、1本目よりはがぜん踏んでいけた。ちなみにストレートでは140km/hは出ていた。
結果はジャスト10秒アップの3分24秒2。まあ、へっぽこドライバーだけに、タイムはどうあれ、ワインディングを思い切り走るのは初めてのこと。この1本は楽しかった。「公道でもここまで走ることができるのか!」と少なからずとも感じることができたのは発見でもあり、うれしかった。ヒルクライムってほんと楽しいとも思えた瞬間だった。
表彰式は各クラスとも3位までを表彰。トゥルッコイベント恒例のシャンパンシャワーならぬ、ぺリエシャワーで互いの入賞を祝った。各クラスのそれぞれのタイムは発表されなかったので総合的な結果はわからないが、後半クラスは残念ながら雨に見舞われたため、タイムは全般的に伸びなかった様子。何台かスピンをする車両もあったと聞いたが、強者は路面が不整な公道であっても全開で行くんだね。脱帽。
第1回クロノサリタ嬬恋の上位入賞者によるぺリエシャワー画像はこちら
ヒルクライムも楽しかったが、多くの方とお話しできたのもよい体験になった。この手のイベントは、仲間内が多いのも事実で、初参加者はいささか疎外感を感じるものだが、みなさん同じクルマ好き同士。声をかけ合えば自ずと話も弾むし、アドバイスももらえたりするのもありがたかった。それに、関係者のみならず多くの参加者が、出走する車両に手を振って応援するなど、イベントと一体になる心温まる瞬間も感じられた。
トゥルッコの橋本代表によれば「CRONO SALITA TSUMAGOI」は2027年も開催予定だそう。この秋には「ONTAKE SALITA」も開催予定だという。サーキットとはまた違う楽しさや緊張感があるヒルクラム。地域への貢献もできる。気になる方はぜひ参加してはいかがだろう。
参加者紹介
鈴木さん夫妻
WRC名ドライバー、パニッツィのツールドコルスカラーを纏うプジョー106ラリーは、このイベントのために購入したという鈴木夫妻。鈴木さんはジェントルマンレーシングドライバーだが、今回は奥様が参加。
プジョー106ラリーで参加の鈴木さん夫妻画像はこちら
角田さんご家族
OLIOFIATカラーのフィアット・アバルト131ラリーで参戦した角田親子。本来のエンジンではなく代替エンジンを搭載しての参加。今回、ハンドルを握ったのは息子さん。「うまくクリアできたコーナーもあって楽しかったです!」とうれしそうにコメント。
フィアット・アバルト131ラリーで参加の角田さん親子画像はこちら
アバルトオーナー界隈で腕利き女性ドライバーとして知られる角田さんは、クラス2位入賞。なお、OLIOFIATカラーの131ラリーで参加していた角田さんはご家族。一家でヒルクライムを楽しんでいた。
アバルト124で参加の角田さん画像はこちら
池田さん
グループAのホモロモデル「75ターボ エヴォルツィオーネ」をグループA仕様にして楽しんでいる池田さん。さまざまなレースイベントでも活躍。今回もその速さを見せつけた。
アルファ75ターボで参加の池田さん画像はこちら
奥野さん
WRCのワークスカラーに仕立てられたグループ4仕様のフィアット・アバルト131ラリーで参加の奥野さん。高原かつ雨のなかでちょっと本調子でなかったようだが、楽しんでおられた。
フィアット・アバルト131ラリーで参加の奥野さん画像はこちら
佐野さん
最新のポルシェ911ターボSで参加の佐野さん。ポルシェクラブの理事を務める重鎮だが、今回は楽しそうなイタリア車やフランス車探しも兼ねての参加だそう。
ポルシェ911ターボSで参加の佐野さん画像はこちら
高山さん
英国ジネッタG4で参加したのは元D1GPドライバーの高山さん。キャンピングカーにトレーラーをけん引してイベントやレースを楽しんでいる。ブログでもさまざまなイベントの参戦模様を紹介中。
ジネッタG4で参加の元D1GPドライバー高山さん画像はこちら
水平二四六 Nishiro Mizuhira
アバルト595で第1回クロノサリタ嬬恋に参加した水平二四六画像はこちら
職業:エディター/プランナー/ナラティブアーキテクト
愛車:ポルシェ911 3.2カレラ/アバルト595/BMW R100CS/カワサキNINJA250SL
趣味:旅行、アウトドア活動全般
2輪誌や4輪誌の出版社を経て、独立。小さな出版社の立ち上げを目指すも道半ばで断念。その後は、トラベル分野にシフトしフリーのエディター、プランナーとして活動。現在、金融機関等の顧客層向け企画開発などに携わる。クルマ遍歴はVWタイプ1に始まり、ポルシェ912、914、911、ケイマンなど。順当に成長(?)を遂げてきたポルシェ党にもみえるが、根がミーハーなだけ。長年クラシックなイタリア車や英国車に憧れを抱いている。