ダイハツの井上社長が参戦した軽自動車だけのレース「K4GP」! 生産終了する現行コペンのラストランの現場で「次期コペン」についても井上社長に直撃取材した

この記事をまとめると

■富士スピードウェイにて軽自動車だけの耐久レース「K4GP」が開催されたので独自に取材

■ダイハツが井上社長とともに今年の8月末で生産終了となるコペンで参戦

■次期モデルの詳細は不明だが「サーキットでも走らせられるクルマにしたい」と語った

孤高の軽自動車が最後の戦いへ

 8月13・14日、富士スピードウェイにて軽自動車を中心とする耐久レース「K4GP」が開催された。13日には5時間耐久、14日には10時間耐久が行われた訳だが、10時間耐久にさまざまな寄せ書きが書かれたコペンが参戦。しかもドライバーの1人はダイハツの井上雅宏社長自身。話を聞いてみるとダイハツがコペンに寄せる思いが強いことがわかった。

コペンに対する「ありがとう」の意を込めて

 今年の8月末で生産終了となるコペンは、ダイハツのラインアップでも特別な1台だ。軽自動車でありながら、電動ハードトップを有するオープンカーという唯一無二のパッケージは、多くのファンをもつアイコニックなモデルである。そんな多くのファンをもつコペンに対して「ありがとう」の意を伝えたいという想いが、今回のコペンによる参戦のきっかけとなった。

 そこで、コペンを製造している大阪のコペンファクトリーにて展示している車体への寄せ書きを事前に募集し、その寄せ書きが書かれたコペンでの参戦となった。寄せ書きを書いたのは工場の従業員や工場見学をしたコペンファンたちだ。各々の思いが溢れた寄せ書きは、見ているだけで時間が経ってしまう。そして、「ありがとうCOPEN」と大きく掲げられているのもポイントであった。

 車両はD-SPORTの市販パーツが組み込まれた仕様となっていて、車高調やポン付けのコンピュータ(ブーストUPとリミッターカットがメイン)などが、主なチューニングメニューだ。今回の参戦には「さまざまな技量の人が楽しめるクルマとパーツの開発ができているか? 」というコペンが多くの人に楽しんでもらえる存在に仕上がっているかを再確認する意図もあったそうだ。

 こうして参戦した914号車「コペン愛号」は10時間耐久を無事完走。総合85位クラス13位というリザルトだった。井上社長も22周、約1時間半のスティントを力走。と、ここで気になるのがやはり次期コペンの存在だ。これだけメーカーとしても熱い思いが感じられるアクションをしているわけだから、次期モデル登場に関しては、かなり期待してしまう。

次期コペンはモータースポーツで鍛えられる?

 レース後、率直に「次期コペンの可能性は? 」と井上社長に聞いてみたが、やはりここは「まだ何ともいえない」と、当たり障りのない返答。その背景にはさまざまな事情があるようなのだが、井上社長をはじめ、当日富士スピードウェイにいたダイハツ関係者全員が「次期コペンを出したい! 」という思いがあるのは確かな様子であった。

 とはいいながらも、次期コペンに関して井上社長のコメントでもっとも興味深かったのが、「K4GPのようなモータースポーツの分野でも走れるクルマとして開発していきたい、この場も次期コペンの開発に生かせたらと思う」という点だ。「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」は親会社であるトヨタが展開するGRブランドが掲げているテーマだが、次期コペンにもそのような血統が流れるのではないかと思われる。

 井上社長は「コペンのようなクルマは、モータースポーツ現場での発見や知見も必要。それがK4GPにて自分がステアリングを握ることでよくわかった」とコメントしていた。

 次期コペンが実際に販売されるか否かはまだ未確定な部分が多そうだが、市販の時期が近づけば、K4GPをはじめとした軽自動車中心のモータースポーツカテゴリーへの参戦も大いにあるだろう。もしかすると、スーパー耐久のST-Qクラスなんて可能性も!?

 より進化した新型コペンがK4GPの場で見られる日が来ることを願いたい。


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西川昇吾 NISHIKAWA SHOGO

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