異常な高騰を見せる「国産中古MT車」。それを尻目に100万円以下で狙える“輸入ホットハッチ”という桃源郷 (2/2ページ)

カーガイ人生に幸あれ! 国産ホットハッチの選び方

 輸入車編では「いまどき総額100万円以下でイケる!」という部分にこだわったが、国産車の絶版MTハッチバックで、そこにこだわりすぎてしまうと、「結果として買えるクルマがなかった」みたいな事態にもなりかねない。

 そのため国産車の中古MTハッチバックを探す場合は「安さ」にもある程度はこだわりつつ、しかし「いまが底値?」「高値でも後悔なし!」「死ぬまでに一度は乗っておきたい!」的な観点も大切にしながら選ぶことが、結果として人生全体の幸福につながっていくだろう。

 また(これは国産ハッチバックに限った話ではないが)ホットハッチの「ホット」という部分をどう解釈するかというのも、幸せなカーガイ人生を送るうえではけっこう重要になってくる。

 例えば三菱コルトのラリーアートバージョンRは、もちろん非常にわかりやすくホットなハッチバックだ。またホンダ・シビックタイプRユーロあたりも、熱々で最高である。

 だがしかし、660ccのショボいエンジンを搭載しているダイハツ・エッセのMT車を、それこそアクセルペダルを床いっぱいまで踏み込んで、思う存分激走させる様は、踏んでも遅いのだが、しかしある意味「ホット」だと言えないだろうか?

 また同じくスペック的にはややショボいが、隠れた名作ハンドリングマシンである3代目マツダ・デミオ前期型のMT車にて、道交法の範囲内で日々のドライビングをしみじみ堪能するのも、ある意味ホットなカーライフとは言えまいか?

 このように「ホットハッチ」というものをどんどん広義に解釈していくと、貴殿のカーガイ人生はよりいっそうの広がりを見せるだろう。形式やスペックにとらわれるのではなく、とにかくご自身の貴重な人生時間を無駄にしない、運転して楽しいクルマに乗っていただきたい……というのが筆者の願いだ。

中古車案内人 伊達軍曹

 東京都杉並区生まれ。輸入車専門誌複数の編集長を歴任後、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。愛車遍歴はルノー5バカラ(5MT)、ルノー・メガーヌクーペ16V、メルセデス・ベンツ190E 2.3-16、ポルシェ911カレラ2、アルファロメオGTV 3.0 V6 24V、ランチア・デルタHFインテグラーレ エボルツィオーネIIなどだったが、その後なぜか唐突にスバル車の魅力にハマっている。

※本記事は雑誌「CARトップ2025年8月号」の記事を再構成して掲載しています。


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