運転適性診断を実施する「ナスバ」とは何?
NASVA(ナスバ)とは、独立行政法人「自動車事故対策機構」の略称で、設立は2003年。国土交通省所轄となる政府系の組織だ。前身となる自動車事故対策センターは、死者数が2万人を超えていた交通戦争真っ盛りの1973年に設立されているから、事故対策について専門的かつ伝統ある組織と言っていい。その名のとおり、自動車事故に関係する業務を柱としていて、大きく分けて「支える」「防ぐ」「守る」という3つの業務を行っている。
自動車の安全性を評価する衝突試験やチャイルドシートの性能評価試験などはナスバの自動車アセスメント部が実施している。最近では被害軽減ブレーキなどの評価も実施しているようだ。ちなみに今回体験した適性診断は「防ぐ」にあたる業務。「支える」は自動車事故被害者支援活動となる。
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適性診断とひと口に言っても、その内容はさまざま。誰でも受診できる「一般診断」(カウンセリング付きもあり)以外に、「義務診断」も実施している。
義務診断は事業用自動車、つまり緑ナンバーの運転者に対して、受診することが法令によって決められている。そのほか、新たに事業用自動車のドライバーとして雇い入れられた人が対象となる「初任診断」、65歳以上の運転者が対象となる「適齢診断」のほか、事故を起こしたものの再度ドライバーとして働きたい人を対象とした「特定診断」も用意されている。
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また最近では安全運転への意識の高まりもあって、定期的にドライバーに適性診断を受診させている運送事業者や、運送事業者でないものの営業などの業務で日常的にクルマを使う会社が適性診断を受診する例もあるという。そのほか、運送事業で義務づけられている「運行管理者等講習」や各種セミナーの実施など、安全と自動車事故対策に幅広く対応する組織がナスバだ。
まるでゲームみたい!? ナスバの運転適性診断
「一般診断」とはその名のとおり、誰でもいつでも受けられるもの。運送業者などに義務づけられたものではない。
適性診断といえば、結果をもらって終了というのが普通だが、ナスバでは専門家によるカウンセリング付きのコースも用意している。気になる料金は、診断だけなら2400円。カウンセリング付きでも4800円と、かなりリーズナブル。ナスバは全国に支所を設けているので、受診しやすいのもポイントだ。
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内容は、判断動作のタイミングなどを見る「機能測定」、周辺視野や動体視力などをチェックする「PC視覚機能測定」、一般的な「問診測定」の3つ。細かな測定結果やアドバイスに加え、過去に診断を受けている場合は、経年変化も確認することができる。
診断では紙は使用せず、モニターを見ながら、ステアリングとペダルが付いたコントローラーと、マウスを使用して進めていく。両手だけではなく、足も使うだけに複雑だ。ちなみにコントローラーはプレイステーション用だった。
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一瞬だけ出る図版を覚えるテストやドライビングシミュレーターなど、難易度は高めだが、ゲーム的にクリアしていくのは新鮮だった。
ナスバ 一般診断
結果 ライター・近藤
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カウンセリングは一方的に結果を伝えられるのではなく、資格を持ったプロとやり取りができるので安心感あり。結果だけではなく、設問をクリアする速度の変化も見ているのには驚いた。視覚機能は年齢平均を超えていて嬉しかった。
結果 編集部・立花
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動作の正確さはさておき、注意の配分が下手という結果になりました(泣)。じつはマルチタスクが苦手で、運転にもその傾向が出ているのかなと……。運転中は焦らず、確認作業を着実に行わなければならないなと感じました。
※本記事は雑誌「CARトップ2024年10月号」の記事を再構成して掲載しています