伝説の「ゴルディーニ」ロードカー復活なるか? ルノーが270馬力の2ドアEVクーペを初公開 (2/2ページ)

伝統の意匠を現代的に再解釈

 デザインの基調となっているのは、カスタムバイクの世界で人気の「カフェレーサー」の思想に近い。不要な装飾を削ぎ落とし、素材と機構の生の美しさを際立たせるこの手法は、すでに「ルノー5ターボ3E」でも採用されており、今回はオリジナルへのオマージュとして残された装飾パーツにまで及んでいる。たとえば、かつてクロームモールだった部分はボディと一体化したラインへと姿を変え、フロントのボンネットには合わせ目のない一体成形を採用するなど、随所にレーシングカー的な処理が施されている。

 カラーリングには、オリジナルのシグネチャーカラー「ブルー・ド・フランス」から着想を得た3層構造のパールブルーを採用。ゴルディーニの象徴である2本のホワイトストライプはフロントグリルやリヤランプの発光パターンと連動する構造的な要素として組み込まれ、車内のダッシュボード上部にまで白から青へと変化しながら延びている。

 インテリアもエクステリア同様、カフェレーサーの美学を反映。プラスチックをブラッシュドアルミへと置き換え、操作系や広い面積に用いることで、アルカンターラ張りのパーツとのコントラストを演出している。

 水平に配置されたブラッシュドアルミのダッシュボードには、オリジナルの丸型メーターを彷彿とさせるデジタルディスプレイが並び、ドアパネルのステッチはレーストラックの縁石を思わせるデザインだ。バケットシートの中央にはブルーのコーデュロイ生地を張り込み、ヘッドレストをもたないオリジナルのフラットシートへのオマージュとしている。

 なお、ルノーはあくまでコンセプトカーとしており、市販化に関する明言は避けているが、2024年に披露された電動R17レストモッドの際には「将来の市販車の前触れではない」と明確に否定していたのに対し、今回はそうした否定的なコメントが示されていない点も興味深い。ゴルディーニという伝説の名が、ふたたびロードカーとして蘇る日は来るのだろうか。


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