「アルト47万円」の再来か!? スズキ新型軽BEVがBYD「ラッコ」を迎え撃つ“ヤバい”価格との噂 (2/2ページ)

軽BEV市場を変える可能性アリ

 ラッコデビューの約1カ月後に情報が出てきているのだから、eSKYはラッコを意識していると見るのが常道だろう。ラッコが後席スライドドアなのに対し、eSKYはヒンジドアなので直接競合しないとの話もあるが、ラッコ自体は日本の軽自動車規格で日本の消費者に向けたモデルであっても、「ラッコの仲間(派生モデル)」の海外展開があるからこそ、年間販売目標1万台でも驚くべき価格設定が実現できているのは間違いないだろう。海外市場では基本的にスライドドアは一般的には馴染まないので、派生モデルはヒンジドア仕様でそれほど背の高くないモデルになっていくのではないかとも考えている。

 スズキはスズキで「日本市場だけで、eSKYのみ」とはならないだろう。すでに報道レベルではeSKYの流れを汲むBEVを欧州市場で展開するのではないかと伝えられている。またスズキは巨大市場でまだまだ“のびしろ”のあるインドでの高い販売シェアがあるので、インドでの展開を考えればラッコ並みの価格訴求力をeSKYがもってもおかしくないものと考えている。

 日本国内に目を向ければ、スズキの新車販売、とくに軽自動車は街の整備工場や中古車専売店など新車販売を協力する業販店での販売比率が高い。スズキ系正規ディーラーだけではなく業販店をフル稼働させれば、販売台数ではラッコを軽く抜き去ることが可能だろう。「業販店はそこに集うひとたちのカーライフにおけるオピニオンリーダーです。まず業販店のオーナーなどがeSKYを購入するでしょう。そしてそのユーザー(業販店オーナー)の声は抜群のセールストークとなります」と事情通は語る。

 ラッコは日本の軽自動車市場をかきまわすような量販は行わない姿勢を見せているが、スズキが“アルト47万円”のような衝撃価格で市場投入してくれば心中穏やかではないだろう。BYDは、東南アジアなどでは市場動向を見て車両価格の引き下げも行っているので、ラッコがさらにお買い得になる流れもあるかもしれない。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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