巨大グリルからの軌道修正ではない!  BMWジャパンに直撃した新型iX3「ノイエクラッセ」デザインの真意 (2/2ページ)

今後はコンセプトカーのデザインを積極的に取り入れる

●コンセプトカーの再現度は?

 さて、iX3の具体的なスタイリングについて筆者には気になる点がある。セダン版も含め、コンセプトカーの特徴はプレーンな面、とりわけドア面の端正さが際立っており、「X」ではそれと前後フェンダーの対比が見所だった。ただ、量産型のiX3のショルダー部は従前のような曲面の張り出しで、コンセプトカーの肝が薄れているように見えるのだ。

「具体的にどの程度とはいいにくいのですが、私たちとしてはかなり再現度は高いと考えていますし、ユーザーさんからも同様の声が届いています。たとえば、2013年に「i8」が発表された際も「コンセプトカーとまったく違う」という声がありましたが、実際にはかなり反映されていました。やはり特徴的なコンセプトカーとの比較となると、そうした声は常にあるのかもしれませんね」

 この次世代ノイエ・クラッセの表現は、2027年末までじつに40車種へ展開されるという。今後、この新しいデザイン言語が短期間に広く展開されることで、その意図はユーザーに浸透されるのだろうか?

「まだユーザーさんからの生の声が届き始めたばかりですが、新世代デザインや技術が新しい価値を生み出すことにより、まさに新しいユーザーを呼び込むことができるのでは? と期待しています。これはエクステリアだけでなく、「パノラミックiDrive」などモダンで開放的な新しいインテリアも強く訴求するのではないかと思いますね」

 たしかに次世代ノイエ・クラッセのデザインは、内外装とも機能を徹底して追求したミニマムな表現が特徴だ。今後メイン車種への展開が進めば、恐らくはライバルとの「考え方の違い」が広く認知されることになるはずである。その意味で、欧州版の「引き算の美学」に期待したいところである。


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すぎもと たかよし SUGIMOTO TAKAYOSHI

サラリーマン自動車ライター

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