「まるでRX-7」ドリキンも絶賛した新型カントリーマンJCWの鋭すぎる走り【土屋圭市 峠賛歌】 (1/2ページ)

コンパクトでも妥協しないファミリーカーのお手本!

 ハッチバックの新型は、全部車名がミニ・クーパーになったんだね。それはともかく、いまどき珍しく10年もモデルチェンジしなかったわけだけど、先代も先々代も含めてやっぱりこの大きさだろうな、長く売れ続ける理由は。小さいけどチープじゃないんだよな。コンパクトなのに居住性はいいし、インテリアにしても上質だし。足もよくて、ボディもしっかりしてる。作り込みがうまいよ。

 それは新型でも共通している。今回は一番スタンダードな1.5リッターだけど、普段乗りはこれで十分。3気筒でもパワーは峠を走るのにも不足がないくらいだし、静かだし。アイドリング以外は、言われなきゃ4気筒だと思っちゃいそうだね。

 足は柔らかいんだけど、必要以上にロールさせないから不快じゃない。それにボディ剛性が高いから、逃げることがなくてよく動くし、入力の仕方もいいし、バンプの吸収もうまい。もっとドキドキするようなクルマが欲しければ、JCWを選びたくなるだろうけど、これはこれで、穏やかに楽しめるミニクーパーだよ。

 しかも、これまでにも増して室内の質感も高いし、これなら同乗者から文句が出ることはないだろうね。ドライバーが楽しいだけじゃない、ファミリーカーのお手本みたいなミニに仕上がってる。

 BMWになる前のクラシックミニにも乗ったことはあるけど、ゴーカートそのものっていうか、馬車みたいっていうか、足が全然動かなくて、メシ食ったあとにはとても乗れない感じだった。2007年のGT-Rや昔のタイプRと似たような、あまり乗り心地を考えていないクルマだった。オモチャっぽいところもあったしね。

 それが、BMW傘下になって、ちゃんとしたクルマになったよ。それまでFR一辺倒だったBMWが、あえてFFに挑んだあたりは、オリジナルのミニへのリスペクトを感じさせたけど、それ以外はまったくの別物。ボディ剛性が格段に上がったし、クルマとしての出来は全然変わったよね。


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