初期型は「野生馬」、最新型は「世界の富裕層が納得」。ドリキンが語るR35 GT-R、17年間の劇的進化【土屋圭市 峠賛歌】 (1/2ページ)

かなり尖った仕様だけど硬い足まわりが懐かしい

 35型GT-Rは2007年のデビューから17年(2024年の掲載当時)。モデルチェンジのウワサ話が賑やかだ。2023年秋に開催された「ジャパンモビリティショー」の日産ブースでは、次期GT-Rを彷彿とさせるEVコンセプトカー「ハイパーフォース」が発表された。

 もちろん、次のGT-Rにはオレも大いに期待しているが、今月の「峠賛歌」はR35型GT-Rへの感謝も込めて、今一度タップリと味わってみようというわけだ。

 峠ステージに持ち込まれたのは、GT-R NISMOスペシャルエディションと、「CARトップ」の兄弟誌「GT-Rマガジン」が所有する2007年式モデルだ。エアロやホイール、チタンマフラーをNISMOパーツに変更したほか、S1エンジンに換装されている点もポイントだ。

 走り出してすぐ、ゴツゴツした足に、「あー、こんな感じだったよな」と、当時の印象が蘇ってきた。普段使いでは乗りたくないなと思わせる足だったな。西仙台ハイライドまでドライブしていったが、「オレの86よりカタイ!」って思ったもんだ。高速道路でもハンドルを取られちゃうから、けっこう疲れた思い出がある。”速さは正義”という時代。尖っていたクルマだけど、これはこれでアリだったんだよな。

 2007年モデルのエンジンも当時はスゲェなという印象だったが、このS1エンジンは、より完成されていて”素晴らしい”のひと言に尽きる。

 開発者の水野和敏さんは世界最速を目指したわけだから、こんなレーシングカーみたいな足でもしょうがないと思うけど、この初期型R35の問題はミッションで、ちょいちょい壊れちゃうんだよね。ちなみに試乗車のミッション・プログラムは、2013年仕様に変更されているとのことだ。

 その後に開発を引き継いだ田村宏志さんはこういった野生馬を調教していったんだよね。スポーツカーとしての矜恃はそのままに、日常性も高めていったわけだ。


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