快適性の高さはやはり電動車の強みだ
で、ここ最近、ロングドライブが快適に感じられ、運転にかかわるストレスが最小限で済んだクルマとして挙げられる国産車では、猛暑のドライブだったトヨタ・クラウンエステート(HV)がある。HV、クラウンならではの静かでスムースな走行性能については、ここでは置いておくとして、ゆとりある車内空間はもちろん、除電スタビライジングプラスシートのかけ心地のよさ、エアコンの制御、静かさ、シートベンチレーション機能など、暑さのなかでも快適で疲れない車内空間要素が満載だったからだ。
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日産リーフも車格の割には快適だ。テーラーフィットと呼ばれる、たっぷりとしたサイズのシートのかけ心地のよさ、自然なホールド性に満足でき、ハイスピード領域でもCd値0.26の空気抵抗値の小ささ、ロードノイズの小ささもあって、BEVならではの静かさのまま。騒音によるストレスが極めて低い1台といっていい。比較的コンパクトなクロスオーバーモデルの日産 キックスは、e-POWERによるHVモデルとしては文句なしの静粛性に加え、前後ゼログラビティシートを採用。後席エアコン吹き出し口も備え、後席まで心地よく座れる快適性のもち主といっていい。
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そしてつい最近乗った、プレミアムグランドツーリングミニバンを謳う日産エルグランドの車内の快適性には本当に驚かされた。たっぷりとしたサイズをもつシートのかけ心地のよさもさることながら、とにかく発電特化型エンジンの音はもちろん、なんとロードノイズまで高精度に検知し、リアルタイムで打ち消すANC=アクティブノイズコントロール、そして高剛性・高遮音ボディ、ワンランク上の高遮音ガラス(グレード別)による静粛性が圧巻。ロードノイズが目立つBEV以上に(とくにロードノイズの聞こえにくさ)静かで快適な車内空間を実現していたのである。付け加えれば、2列目キャプテンシートのシート微振動のなさも大きな快適要因だろう。
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輸入車で数百km走っても疲れないクルマとして、マッサージ機能もあるボルボのBEVフラッグシップSUVのEX90、BEVフラッグシップセダンのES90がある……なんていうと、「高級で高価で大型だから当たり前」と思うはずだ。
が、じつはボルボ最小サイズのコンパクトBEVのEX30も数百kmのロングドライブ(豪雪の環境含む)をすこぶる快適に行えた1台だ(とくに乗り心地を優先した足まわりをもつクロスカントリー)。BEVならではの車内の静かさ、シートのかけ心地、快適感も素晴らしいのだが、同時に車体振動の少なさが快適感に直結。BMW X2もコンパクトなSUVだが、ディーゼルモデルでさえシートのよさと振動の少なさが車内の快適性に大きく影響していると思えた。とすれば、クルマが大きければ車内は絶対に快適……ということにはならない。
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よって、シートのかけ心地×振動のなさ×静粛性×空調性能が、広さだけではない車内空間の快適性を決定する大きな要因になり、その点、”バッテリー残量の心配”を除けば、BEVが優位に立つことになるかもしれない。そして細かいことをいえば、スマホの置き場所、充電ポートの位置なども、使い勝手面での快適性につながる。さらにSOSコールボタンやトラブルサポートボタンがあれば、快適を支える大いなる安心を得ることもできるだろう。
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ここではあくまで「車内空間の快適性」についての必要要件について説明した。走行性能がもたらす「運転していて疲れないクルマとは」とは別の話でもあり、その点については、このWEB CARTOPで改めて報告させていただきたい。