1015馬力なのに普段乗りできる!? ランボルギーニ「レヴエルト」の“ワープするような加速”にドリキンも唖然【土屋圭市 峠賛歌】 (1/2ページ)

アウディ傘下になってから普通に乗れるクルマに変化

 ランボルギーニのイメージ、かつてはなんといってもじゃじゃ馬だった。V12で直線番長だけど、サーキットでバトルしてるとリヤがいきなりナーバスになるっていう印象。デンジャラス。だけど、それは20世紀末まで。1999年にアウディ傘下となって、いきなり変わったよね。ガヤルドあたりから、普通に乗れるようになった。それまでは、昔のポルシェみたいにフロントの接地感がなくて、ドライバーがブレーキでフロントに荷重かけて、っていうミッドシップらしいドライビングがセオリーだったのが、FRっぽく走れてコーナリングも楽しめる、スポーツカー的なスーパーカーになったね。

 そんなランボルギーニの最新作、レヴエルトに峠で乗ったわけだけど、1015馬力だって!? ドリフトマシン並みじゃん。普段乗ってるチューニングカーが700馬力くらいなのに、エンジンだけで825馬力もあるし。でも、高回転だけのハイパワーじゃないんだよね、ハイブリッドだから。しかも、この馬力で普通に走れるんだから。すばらしくいい。

 どこのメーカーもダウンサイジングしてるこのご時世に、V12を出すっていうのもすごい。ランボはそこを譲れない、っていう気概を感じるよ。

 音も美しいね。V8はちょっと濁った音がどうしても入っちゃうけど、V12やV10は上までまわすと楽器を思わせるよ。

 足の味付けは、モードごとの棲み分けがうまいね。ソフトなモードなら、助手席でイヤな顔されることもないくらいの乗り心地だし、ハードにしてもコツコツくるけど不快ではない。サーキット向けのモードは路面を全部拾うから、完全にフラットなレースコース用だって割り切ってる感
じ。そういうところ、欧州車は上手だよね。

 タイヤは、後輪が22インチの25偏平っていうビックリなサイズだけど、見事に履きこなしてる。ダンパーとかとの協調もうまくいってる感じで、入力が粗くなったりしてないからね。ハンドリングはスゲぇしっかりしてるね。フロントの接地感がちゃんとあって、荷重移動を意識しなくてもコーナーに入っていく。視認性もいい。びっくりするくらい。かつての運転しづらいスーパーカーのイメージはまったくなくなって、ぜんぜん疲れない。

 いままでのランボルギーニって、コーナリングはもはやワープ! ピンポイントのマニアだけに支持されるスーパーカーっていう感じがあったけど、乗りやすくなって間口が広がったよね。フェラーリやポルシェ、もしかしたらアウディからでも乗り換えてみようかって思えるくらいになったんじゃないかな。


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