牛糞で走るSUVに水素・アンモニアエンジンもあった! 「ジャパンモビリティショーbizウィーク2026」で見えた「クルマの未来」が想像以上におもしろい (2/2ページ)

現実味のある最新実用技術にワクワク

 ブースの奥に進むと、スバル・レヴォーグが展示されていた。こちらは、スバルのインフラ協調型自動運転テスト車両だ。

 インフラ協調型自動運転とは、自車の情報だけでなく、周囲を走行する車両などから得たデータもサーバーに集約し、将来の交通状況を予測することで、事故を未然に防ぐことを目指す仕組みだ。将来的には、スバル単独ではなく、他メーカーともアーキテクチャを共有することで膨大なデータを収集し、市販車に搭載できる価格帯に収まるようコストの低減を目指している。すでに、この車両を使った公道での実証実験も行われているという。

 そのほかにも、水素を燃焼させるエンジンを搭載したFUSOの大型トラック「H2IC」や、2025年10月に日本初の燃料電池大型トラックの量産モデルとして登場した「日野プロフィア Z FCV」、日本初のBEVフルフラット大型路線バス「いすゞエルガEV自動運転バス」など、さまざまな先端技術と、それを搭載した車両が展示されていた。

 自工会ブース以外にも、各自動車メーカーがブースを構えていた。なかでも興味深かったのがホンダだ。ブースでデモンストレーションを行っていたのは、遠隔地から走行中のクルマにバーチャルで「ダイブ」し、仮想の同乗体験ができるシステム「Honda DIVE」だ。

 当初は、離れて暮らす家族や自由に外出できない高齢者とのドライブ体験を想定して開発されたものだが、今回のデモでは「推しアイドルの隣に乗る」という非日常的な体験を提供していた。今回は録画したデータを使った体験だったが、すでにリアルタイムでのイベントも開催されており、「推しとドライブしながら会話も楽しめる」とファンから好評を得ているという。

 クルマに乗っている人だけでなく、乗っていない人にもクルマを楽しんでもらおうという開発姿勢は、いかにもホンダらしい。

 三菱自動車のブースでは、電動車のバッテリーを再利用した可動式蓄電池「バッテリーキューブ」が展示されていた。

 これは、アウトランダーPHEVなどの使用済みバッテリーを再利用したものだ。太陽光発電などで生じた余剰電力を蓄えておけば、必要なときに電源として活用できる。可動式であることを生かし、イベント会場などに牽引して運べば、仮設電源としても利用可能だ。

 カッコいいコンセプトカーや奇抜なデザインスタディモデルが並ぶ「ジャパンモビリティショー」に比べると、どうしても地味な印象になりがちな「ジャパンモビリティショー bizweek」。しかし、展示されている技術や車両の実用化に向けた現実味という点ではこちらのほうがはるかに高い。見方によっては、よりおもしろいと感じる人も多いのではないだろうか。


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