ポルシェの次世代デザインを示す「ミッションS」公開! 歴代名車の意匠を継承する未来のスーパースポーツ像 (2/2ページ)

伝統と未来を融合したインテリア

 室内は、550スパイダーや356のようなクラシックなスポーツカーをベースに組み立てた。ダッシュボードからドアへ走る2本のラインが、外観とつながるとともにクルマの奥深くに座る独特の感覚を生む。操作系では従来のスイッチやボタンと最新のディスプレイを組み合わせて、親しみやすさと新しさを両立させている。シートは、センターパネルにシートベルトのバックルを統合し、電動調整スイッチも配置を見直した。

 ドライバーの正面には、ポルシェを象徴する5つの丸型メーターが並ぶ。そのなかには油温・水温計、油圧計、燃料計といったアイコンも見えるので、前述のとおりパワートレインは公開されていないものの、ミッションSがなんらかの内燃機関を搭載していることは確かだろう。中央のタコメーターはアナログの針をもち、その奥にディスプレイが重なる。ドライブモードに応じてタコメーターがドライバー側へ近づき、集中力を高める仕組みだ。

 ほかのメーターも、モードによって左右に並んだり前後に重なったりと、配置が変わる。キーホルダーは、ポルシェの伝統どおりステアリングの左側に置かれ、ダッシュボードには押す・引くで操作する新しいスイッチを備える。伝統のスポーツクロノパッケージも、アナログの質感とデジタルの精度を併せもつ形で再解釈された。

 もっとも思い切った決断は、中央にも助手席の前にも、固定式の大きな画面を置かなかったことだ。代わりに、MagSafe対応の格納式スマートフォンシステムを用意し、ドライバー自身のスマートフォンをナビゲーションや情報画面として使える。「My Porsche」アプリですべての機能にアクセスでき、丸型メーターには歴史を感じさせるデジタルデザインを選ぶこともできる。画面を増やす流れが続くなか、ポルシェは引き算で、ドライバーとクルマの直接的なやり取りに焦点を当てたわけだ。

 エンジンの種類も、出力も、発売時期も、まだなにも語られていない。それでも、911の上に常設のスーパースポーツを置くという宣言は、ポルシェのこれからを占ううえで十分に重い。歴代の名車の意匠を、これでもかというほど詰め込んだこのビジョンモデルから、どんな市販車が生まれるのか。続報を待ちたい。


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