重いEVなのにビュンビュン曲がる……けどNISMOモードはやりすぎ!? ドリキンがアリア&リーフNISMOの走りに感じた本気度【土屋圭市 峠賛歌】 (2/2ページ)

FRのような動きの設定でスポーティな走りが楽しい

 アリアも、ノーマルとニスモで違うところはリーフとだいたい同じ。エアロや足、パワートレインと回生のセッティングが専用になってる。

 大きく異なるのは、リーフが前輪駆動なのに対し、アリアは前後モーターの4WDってところ。システム全体の出力は、ノーマルに比べてB6は27馬力、B9は40馬力アップしている。あと、ブレーキはパッド素材やブースターとABSの特性も変更して、VDCとトラクションコントロールのプログラムも書き換えてるらしい。

 昨年末にマイナーチェンジしてるけど、走りに関する部分はとくに変化してないみたいで、車間維持機能やインフォテインメントの改良と、外部給電コネクターの採用くらい。ノーマルと違って、外観はキャリーオーバーしてる。

 走りも、方向性はリーフと共通している。でも、リーフよりドンドン突き上げてくるのは気になるかな。2列目に小さい子どもを乗せることが多いファミリーカーを探しているなら、ノーマルをおすすめしたいところだね。

 とはいえ、やっぱりこちらも足の硬さには品がある。跳ねちゃうような突き上げはなくて、いい感じにスポーティ。街乗りでは乗り心地がハードなところもあるけれど、速度域が上がると気にならなくなる。最初に言ったように、サーキットでも、重さを考えたら信じられないくらいビュンビュン曲がるし、床下にバッテリーを積むBEVならではの、重心の低さも効いてるね。

 4WDも、電動らしい緻密な駆動力配分調整を活かして、アンダーを出さずに安定して曲がれる、後輪駆動寄りのニスモ専用チューンになっている。ブレーキが強化されてるってのも心強いし、ニスモモードだとフォーミュラEをイメージした音が出るのも面白い。BEVでも思いっきり走りを楽しみたいドライバーには、ちょうどいいドライバーズカーだと言えるんじゃないかな。

 最近乗ったニスモ仕様のなかでも、この2台のBEVの乗り心地はけっこうよくできてる。日産に限らず、バッテリーの経年劣化や価格とリセールなど、BEVを手放しですすめられない課題はたしかにあるよ。けれど、スポーツドライビングができるBEVが欲しいっていうなら、この2台は有力な候補になるんじゃないかな。

※本記事は雑誌「CARトップ2026年11月号」の記事を再構成して掲載しています


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