この記事をまとめると
■アウディQ6 e-tron クワトロに新オプション「レンジプラスパッケージ」を設定
■低抵抗タイヤとアダプティブエアサスペンションにより航続距離を87km延長
■車両本体価格は998万円で「レンジプラスパッケージ」の追加料金は38万円
アウディ史上最長航続距離を実現する「レンジプラスパッケージ」
アウディの電動SUV「Q6 e-tron クワトロ」に、新たなオプション「レンジプラスパッケージ」が設定された。このパッケージを装着することで、WLTCモードでの航続距離は従来モデルの644kmから87km延び、アウディ史上最長となる731kmを達成している。
アウディ「Q6 e-tron クワトロ アドバンスド レンジプラスパッケージ」のフロントスタイル画像はこちら
このパッケージの鍵となるのはふたつの専用装備。ひとつは転がり抵抗を抑える18インチの低抵抗タイヤ。もうひとつは高速走行時に自動で車高を下げ、空気抵抗を低減させるアダプティブエアサスペンション。空力とタイヤ性能の両面から効率を最適化し、EVとしての性能を引き上げている。
レンジプラスパッケージを装着できるのは、Q6 e‑tron クワトロの「アドバンスド」グレードのみ。このモデルは前後に電動モーターを搭載し、システム最高出力285kW、最大トルク580Nmを発生する。100kWhのバッテリーとクワトロ方式(4WD)を採用し、車両本体価格は998万円。レンジプラスパッケージは38万円のオプション設定だ。
なお、同パッケージを選択した場合、他の一部オプションとの併用に制限がある点にも注意が必要だ。対象車以外のモデルでは選択不可となっており、あくまで「Q6 e-tron クワトロ アドバンスド」専用の設定となる。
急速充電が可能なポルシェ共同開発のPPEを採用
Q6 e-tronシリーズは、ポルシェと共同開発したPPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)を採用。800Vの急速充電にも対応し、理論上では21分で10〜80%の充電が可能とされる。日本市場においても、最大135kWの急速充電器を使用すれば約35分で充電を完了できる。
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SUVとしての実用性も高く、室内はセンタートンネルのない設計により広さと開放感を両立。後部座席側だけでなく、運転席側にもラゲッジスペースを備えるなど、電動SUVとしてのパッケージングにも抜かりはない。
走行性能、効率、利便性、そしてデザイン。それらを高次元でバランスさせたQ6 e-tronに、新たに加わったレンジプラスパッケージ。EVの実用性を重視する層にとって有力な選択肢になりそうだ。