GR SPORTまで設定って欧州が羨ましすぎる! トヨタのコンパクトHV「アイゴX」に乗りたい欲がとめられない!! (1/2ページ)

この記事をまとめると

■トヨタの欧州専売モデルであるアイゴXにハイブリッドが追加された

■アイゴXのハイブリッドシステムにはヤリスと同じユニットが採用される

■日本発売の可能性は低いが次期アクアとして開発すればヤリスとの差別化が図れる

トヨタの欧州専売Aセグモデルにハイブリッドを設定

 2025年内に販売開始が予定されている「アイゴXハイブリッド」をご存じだろうか。なかなか日本では馴染みのない車名かもしれないが、れっきとしたトヨタ車だ。しかも、現行型のアイゴXで3代目になるという歴史ある“トヨタの欧州専売モデル”である。

 2005に誕生した初代、2014年にフルモデルチェンジした2代目のアイゴは、それぞれ「小さなヴィッツ」と表現したくなるようなスタイリングという印象があった。Bセグメントのヴィッツ(ヤリス)と、それより小さなAセグメントのアイゴという兄弟のような関係に感じられたといえよう。

 しかし、2022年より欧州で販売されている現行アイゴXではまったく新しいコンパクトSUVといった独特なエクステリアを手に入れている。とはいえ、3代目の発売当初のパワートレインは1リッター3気筒エンジンで、これは基本設計としては初代から続くものだ。

 そして、このたびアイゴXにハイブリッドが追加されることが発表された。欧州Aセグメントとしては初めてのフルハイブリッドになる、とアピールしているが、ヤリスと同じハイブリッドパワートレインを積むとなれば、モーター駆動の領域も広く、燃費性能においても高いレベルになることが予想される。

 実際、トヨタはアイゴXハイブリッドのCO2排出量が86g/kmであり、「欧州における非プラグイン車(BEVとPHEVを除くという意味)において、もっとも省燃費なクルマになる」と発表している。

 86g/kmというCO2排出量から逆算すると、燃費性能は27km/L程度となる。欧州と日本では燃費測定の走行モードが若干異なるため、日本の感覚ではわかりづらいが、欧州仕様のヤリスハイブリッドと同等以上の燃費である。日本的なモードで測れば、35km/Lを超えるくらいの燃費性能と捉えていいだろう。かなり優れたレベルであることは間違いない。

 そもそもアイゴXのプラットフォームはTNGAに基づくGA-Bとなっている。これはヤリスなどトヨタのBセグメント・コンパクトカーと同じアーキテクチャーであり、ヤリスのハイブリッドシステムが搭載されること自体に驚きはない。


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山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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