ちょっとしたクルマの破損だからテープ止めで……はNGな場所もあり! DIY補修でいいケース・ダメなケース

この記事をまとめると

■パンクや飛び石キズは簡易補修も可能だが放置すると悪化リスクが高まる

■マフラーの排気漏れやテールランプ破損は一時対応では不十分で交換推奨

■車検適合や安全確保のため補修と修理の線引きを理解することが重要だ

トラブルの種類によって対処も異なる

 日常的にクルマを使用していれば、どうしても発生してしまうトラブルや破損。そのなかにはディーラーや修理工場へもち込まなければ修復するのが難しいものから、DIY的に補修することができる軽微なものまでさまざまだ。

 そこで今回は、そんな日常に発生する些細な車両トラブルのなかで、簡易補修でもOKなものと、じつはそのままにしておくと被害が拡大してしまうようなものをお伝えしよう。

釘を踏んでタイヤがパンク

 注意していても回避しにくいトラブルのひとつがタイヤのパンクで、気づかぬうちに釘や金属片などを踏んでしまうことは避けることが難しい。

 近年ではスペアタイヤが備わらず、パンク修理キットのみの車種も珍しくないが、車載のパンク修理キットはあくまで簡易的な補修用のものとなっているので、そのままにしておくのはオススメできない。

 一方、タイヤショップなどでしっかり補修をしてもらえてエアの減少もないようであれば、普段使いであれば過不足なく使えるケースが多い。とはいえ交換するに越したことはないので、予算に余裕があれば交換してもOKだ。

飛び石によるガラスキズ

 長期休暇中など、高速道路の移動が増えると比例して被害を受けることも増えるのが飛び石によるキズだ。

 こちらもタイヤのパンクと同じく回避することは難しいが、小さなキズであればガラスリペアでほぼ気にならないレベルまで補修することができ、表面を触れて段差などがなければ車検も問題なくパスすることができる。

 一方、小さなものだからといって放置するとキズからヒビに発展し、ガラス交換が必要な状況になることもある。とくに寒暖差などでヒビになることがあり、いまの時期ではカンカン照りで熱されたガラスにゲリラ豪雨が直撃するというようなケースでヒビに発展することもあるのだ。

マフラーの排気漏れ

 長期間愛用している車両や、融雪剤、海の近くの塩害などでダメージを受けやすいマフラー。腐食が発生して穴が空くと排気漏れが発生し、クルマの性能に影響を及ぼすだけでなく、車検もNGとなる。

 軽微なものであれば市販のマフラーパテや耐熱テープなどで一時的に対処することも不可能ではないが、中長期的に穴をふさぎつづけることは難しいので、これからも長く乗るのであれば交換しておきたい。

テールランプの破損

 車庫入れなどのときに軽くテールランプを壁やポールに接触させてしまい、ヒビや破損を生じさせてしまうというのは意外とあるもの。

 このとき水が入らないようにテープ等で簡易補修するというのはよくあるケースだが、じつはこの補修した部分から光が漏れる(たとえばブレーキランプ部から白い光が漏れるなど)と、車検NGとなってしまうのだ。

 それ以前に周囲の車両に正しくブレーキやウインカー、バックランプなどを示すことができないと危険なので、キチンとした修理は必須。車種によっては社外品のテールランプユニットなども販売されているので、修理ついでにドレスアップするのもアリだろう。


この記事の画像ギャラリー

小鮒康一 KOBUNA KOICHI

-

愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
ザ・リーサルウェポンズ

新着情報