この記事をまとめると ■9月20日(土)〜21日(日)にSUPER GT第6戦がスポーツランドSUGOで開催された
■GT500では39号車と4号車が最終ラップで劇的なバトルを繰り広げた
■GT300では60号車がレースを制した
24号車が最後の最後で大逆転 9月20日(土)〜21日(日)、宮城県のスポーツランドSUGOでSUPER GT第6戦が開催。シーズン唯一の東北ラウンドでは、劇的なレースが展開された。
獲得ポイントに応じてサクセスウエイトが課されるSUPER GTは、終盤戦の第7戦、第8戦は各車の搭載ウエイトが緩和されるため、今回の第6戦はランキング上位勢のハンデがもっともキツいレース。ランキング下位に低迷するチームにとっては、ライバルを出し抜けるチャンスが大いにある1戦だ。
SUPER GT Rd.6の様子 画像はこちら
そんな今大会でポールポジションを獲得したのは、今季初勝利を目指すホンダ陣営の16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTだった。しかし、その16号車を攻略してレースを長くリードしたのは、ここまでブリヂストンを履くトヨタ勢のなかでは苦戦気味だった39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra。関口雄飛からサッシャ・フェネストラズとバトンを繋ぎ、優勝は盤石かと思われた。
39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra 画像はこちら
しかしながらその39号車DENSOに食らいついたのは、ヨコハマタイヤを履く24号車リアライズコーポレーション ADVAN Z。ドライバーの名取鉄平は、DENSOを駆るフェネストラズにプレッシャーをかけ続け、最終ラップの馬の背〜SPインコーナーでオーバーテイク。今季ここまで0.5ポイントの獲得にとどまっていたリアライズが、劇的な形で勝利を飾った。
近藤真彦監督率いるKONDO RACINGにとっても、GT500では9年ぶりの優勝。また、名取の相方である松田次生にとっては、自身のGT500最多記録を更新する通算25勝目となった。
24号車リアライズコーポレーション ADVAN Z 画像はこちら
2位は39号車DENSOで、ランキング3番手に浮上。今季2戦を残して、ランキングトップ〜5番手がすべてスープラとなった。3位は17号車Astemo CIVIC TYPE R-GTで、ホンダ勢の今季初勝利はまたもお預けとなった。
GT300クラスは、前回の第5戦で失格となり2位の座を失った60号車Syntium LMcorsa LC500 GTが優勝。レース序盤、2連勝を狙う7号車CARGUY Ferrari 296 GT3をオーバーテイクしてからは主導権を譲らず、逃げ切りに成功した。
60号車Syntium LMcorsa LC500 GT 画像はこちら
なお、今回のレース終盤にはホームストレートで複数台が絡むマルチクラッシュが発生。GT500クラスの64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT、GT300クラスの20号車シェイドレーシングGR86 GT、777号車D’station Vantage GT3が大破したが、幸いにもドライバーたちには大きな怪我はなく、全員自力でマシンから降りた。