この記事をまとめると
■デリカD:5がマイナーチェンジを実施
■S-AWCが追加され4WD制御が大幅にアップデートされた
■価格は451万〜494万4500円で販売は2026年1月9日を予定している
19年目のデリカD:5がお色直し
三菱といえば、4WD車のイメージが強い国内ブランドの筆頭だ。またその一方で、電動車にも強いことでも知られており、その集大成とも言えるのが、アウトランダーPHEVだろう。日本でもっとも売れているPHEVであり、その信頼性の高さから、万が一の災害に備えて全国の自治体も多数採用するなど、災害大国日本という地域と非常に相性がいい。それでいて長年培われた高い走破性を誇る4WD技術が加わるのだから、まさに鬼に金棒だ。
そんな三菱にはもう1台、ブランドを象徴する顔とも呼べるクルマが存在する。それが、12月18日に価格などが正式発表された、デリカD:5だ。マイナーチェンジにより大幅にアップデートされ、よりタフで安全なミニバンに仕上がっているという。ちなみに、先日のジャパンモビリティショー2025の三菱ブースでも展示されていたので、見たことがある人も少なくないだろう。
三菱 デリカD:5(新型)画像はこちら
まず大きなトピックとして挙げられるのは、三菱の伝家の宝刀とも呼べる、S-AWCが採用となったこと。これにより、いままででも抜群の安定性を誇っていたデリカD:5が、これまで以上にどんな悪条件下でも、誰もがより安全で快適に走れるようにアップデートされている。
ちなみにこのS-AWCとは、もともと2007年に誕生したランサーエボリューションXで採用された4WD制御技術。従来のランサーエボリューションシリーズで培われた「ACD(アクティブセンターデファレンシャル)」や「AYC(アクティブヨーコントロール)」などの技術に、ブレーキとエンジン制御を追加統合し、従来以上にクルマを安定させ、速く走らせる技術として生まれたものだ。
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現在では、アウトランダーPHEVにも採用されて高い評価を得ているが、それがついにデリカD:5にも採用されたことになる。
S-AWCの追加のほかに、フロントグリルやリヤバンパーのデザインを変更したほか、ホイールアーチ部分の塗装なども変更され、より力強いデザインとなるよう外観もアップデートされている。
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インテリアでは、従来のアナログメーターから8インチのデジタルメーターを採用するようになり、視認性を大幅に向上させている。さらに、S-AWCを搭載したことで、従来の「2WD」「4WD」「LOCK」という3つのモードから、「ECO」「NORMAL」「GRAVEL」「SNOW」と4つの走行モード制御を選べるようになった点も見逃せない。同社ではとくに雪道での安定性を売りにしているとのことなので、「SNOW」モードは要注目と言えそうだ。
そのほかにも、三菱の運転支援技術「e-Assist」もアップデートされたとのこと。
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