「まだ発売してなかったの?」とかいわないで! ソニーとホンダのEV「AFEELA」プロジェクトは着々と進行中だった

この記事をまとめると

■「CES 2026」でAFEELAの最新プロトタイプを世界初公開

■AFEELA 1の先行量産車の展示も行われた

■ソニーとホンダの本気が結実した未来のクルマとして市場に受け入れられるかに注目

ソニーとホンダの次の一手はクーペSUV

 ここ数年、各国で開催されるモーターショー以上に注目を集めているのが、米・ラスベガスで開催される「CES」だ。2026年1月6日、そんなCES 2026が開幕した。そして「CES 2026」開催に先立ち、ソニー・ホンダモビリティはプレスカンファレンスを開催し、そこで新たなプロトタイプモデル「AFEELA プロトタイプ2026」を発表。さらに同社は、量産第1弾モデル「AFEELA 1」の最新開発状況や、今後の展開についても明らかにした。

 ソニーとホンダという日本を代表する2社がタッグを組んで生まれたモビリティブランド「AFEELA」は、「移動体験を創造的なエンタテインメント空間へ変える」という明確なビジョンを掲げている。クルマを単なる移動手段として捉えるのではなく、人の感情や嗜好に寄り添い、移動時間そのものを価値ある体験へと昇華させる存在として再定義しようとしているのだ。

 今回公開された「AFEELA プロトタイプ2026」は、その思想をさらに推し進めたプロトタイプで、量産モデル「AFEELA 1」のコンセプトを継承しながら、より多くのユーザー層を見据えたパッケージを採用している。なお、このプロトタイプをベースとした新型モデルは、2028年以降に米国市場での発売が予定されているという。

 気になるAFEELA プロトタイプ2026のエクステリアは、AFEELA 1をクーペ化し、さらにSUV的な要素を加えたかのようなスタイリングが特徴だ。ソニー・ホンダモビリティが初めてAFEELAを公開した2023年当時は、そのデザインに強いインパクトを受けたが、2026年となった現在、クーペスタイルとはいえ強烈な新鮮味を感じにくいのは、それだけ第1弾モデルとなるAFEELA 1の完成度が高いことの裏返しともいえるだろう。

 そのAFEELA 1は、2026年内に米国カリフォルニア州で納車を開始する計画だ。ソニー・ホンダモビリティは、すでに2025年から予約受付や展示イベントを積極的に実施しており、延べ10万人以上が車両を体験、車内デモは2万4000回以上にのぼったという。また、2025年秋には、ホンダが製造を担う米国オハイオ州の工場で試作が行われており、CES 2026の会場に展示されているのも、そうした先行量産車となる。

 技術面では、先進運転支援システム「AFEELA Intelligent Drive」を継続的に進化させ、将来的にはレベル4相当の自動運転を視野に入れた開発が進められている。また、対話型AIである「AFEELA Personal Agent」には、MicrosoftのAzure OpenAIを活用し、クルマとのコミュニケーションをより自然でパーソナルなものにするという。

 さらに、次世代E&Eアーキテクチャーには、クアルコムの「Snapdragon Digital Chassis」を採用予定。加えて、外部クリエイターとの連携による「AFEELA共創プログラム」や、トークンを活用したオンチェーン型モビリティサービスプラットフォームの構築など、クルマを中心とした新たなシステムづくりも進められている。

 AFEELA 1は、日本でも2027年前半に納車が開始される予定だ。果たしてAFEELAは、「ソニーとホンダの本気」が結実した未来のクルマとして市場に受け入れられるのか、それとも実験的な存在にとどまるのか。今後の動向に大いに注目したい。


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