この記事をまとめると
■東京オートサロンではさまざまなクルマが展示されている
■群馬トヨタはタイから日本未販売のクルマをもち込んだ
■ハイラックスチャンプの販売を願って行われた展示であった
なぜお前がここにいる!?
日本中どころか最近では海外からもあらゆるカスタムカーがやってくる東京オートサロン。2026年も大いに盛り上がったのは記憶に新しい。
そんな東京オートサロンでは、展示上の都合もあり、どうしても各ホールの中央から壁沿いに集結する大手企業の巨大なブースやそこに並ぶデモカーたちについつい目がいってしまいがち。ここらに並んでいる企業たちの多くはグッズを売っていたり、ゲストを呼んでいたりと、イベントも盛りだくさんなので仕方ないといえば仕方ないが……。
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しかし、東京オートサロンにおける真の見どころは、各ホールの一番手前の、車両がポツンと平置きされているエリアだ。ブースには派手さはないが(スタッフが座れる椅子とパンフレットが置ける机くらいしかない)、毎年ここには「なんじゃこりゃ!?」なクルマや、「ここに置いてあっていいのか!?」みたいな激レア車両までが集まっているのだ。
今回そこに、しれっと見慣れない謎のクルマが置いてあったので紹介したい。
それが、グリルに「TOYOTA」と書かれた白いクルマ。パッと見ただけでは「何かの社外品だろうか? いまこういうの人気だし……?」となったのだが、そもそもベース車がわからない。少ない知識と鳥よりはちょっとマシな記憶力を頼りにこれに近いクルマを思い返してみると……1台出てきたぞ。ジャパンモビリティショー2025開催直前に突如発表され大きな話題となった、”ランクルミニ”ことランドクルーザーFJだ。
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「いやいや。なんでそれがここにある!? そもそもまだ売ってないじゃないか」となりかけたのだが、後ろを見て納得。そう。これはタイなどで販売されている、ハイラックスチャンプではないか! まあどっちにしろ、ここにあること自体が異質。だってこれ、日本では売ってないのだから……。
車体には「群馬トヨタ自動車(株)」とか「上州 四輪駆動車専門店 倉賀野」などと書かれている。そう。これは群馬でトヨタのディーラーを営む群馬トヨタがもち込んだ車両なのだ。群馬トヨタといえば、ランドクルーザーの販売力やカスタムに力を入れていることで有名で、ランドクルーザーファンにとってはお馴染みの販社である。この昭和の商用車っぽい仕立てもたまらない。
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「なぜこれがここに?」と聞いてみたところ、「我々群馬トヨタとしては、このハイラックスチャンプを日本に入れてほしいんですよ。絶対ウケると思いません? 入れてほしいって声も少なくないみたいですし……(笑)。なので、その思いをぶつける形で置いてみました」と語る。たしかに、ハイラックス(先代)が中古車市場でプレミア価格になっているのだから(気になった人は調べてみてほしい)、ヒットするだけのポテンシャルはありそうだ。
「けどこれ、日本じゃ走れないんです……。まず日本で売るにあたって安全装備が足りてません。それと、2GDという2.4リッターのディーゼルエンジンを搭載しているんですが、これも排ガス規制的にアウトで……」と、残念そうに担当者は語る。ディーゼルエンジンの排ガスをパスするのは相当大変なのは過去に聞いたことがあり、もし通すとなると何百万円とかかるとかなんとか……。たしかに現実的ではないかもしれない。
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