この記事をまとめると
■大阪オートメッセ2026が2月13日より開催中だ
■「日本工科大学」が「アートレーシング」とタッグを組みレプリカを製作
■ダイハツ・コペンをベースとした「ポルシェRSR」を展示していた
職人と学生が伝説のレーシングカーを作り上げた
2026年も西日本最大級のカスタムカーイベント「大阪オートメッセ2026」が開催されました。
会場は関西万博で盛り上がった夢洲の隣の咲洲にあるインテックス大阪です。今回は開催史上最多の700台を超える展示車両が集結し、これまで以上の見応えの期待が高まります。それを裏付けるかのように、初日の動員数は4万3000人以上と、昨年を上まわる勢いでした。
そんなオートメッセの会場で、スーパーGTやフォーミュラードリフトの派手な車両が多く展示されていて賑わいを見せる6A号館のなかを歩いていると、走り系国産車の列のなかに、ちょっと異質な雰囲気の巨大なウイングを装着したポルシェらしき車両が展示されているのが目に留まりました。ふと近づいていくと、その車両は往年の名車、“マルティニ”カラーをまとった「ポルシェRSR」でした。
大阪オートメッセ2026 日本工科大学ブースの様子画像はこちら
このシルバーベースにマルティニの水色と赤のラインがあしらわれたカラーリングのポルシェは、市販版のポルシェ・ターボの栄華につながる布石となったレース車両です。
「まさか日本にその名車が?」と思い、話を聞こうと近づいていくと、そこには見知った御方がいて手を振っていました。その人というのはカスタムボディワークの第一人者、「アートレーシング」の村手さんです。
大阪オートメッセ2026 日本工科大学ブースの様子画像はこちら
アートレーシングと言えば、一昨年の大阪オートメッセ2024で、自動車学校の生徒が製作した、ホンモノと見間違うレベルのGT40レプリカの監修をした人として記憶に新しいのですが、その村手さんが居るということは……そうです、このポルシェRSRは「日本工科大学」のカスタム科の生徒が卒業制作で製作したレプリカ車両でした。
この車両は、1974年の「ル・マン24時間レース」で、市販車ベースでありながら総合2位という偉大な成績を残したモデルを再現したもので、ベースはL880型のコペンというので驚かされます。そう言われて改めて見ると、フロントウインドウ部分になんとかコペンの面影を感じることができますが、ボディパネルのほとんどはイチから起こされたものだそうです。
大阪オートメッセ2026 日本工科大学ブースの様子画像はこちら
製作にあたったのは、姫路の「日本工科大学」の4年生4人のチームです。1〜3年生のうちは車両の整備と板金塗装の資格取得を目指し、4年生でそれまでに習得した技術を使ってカスタムの仕上げ方を学んでいくというカリキュラムで、なかには卒業制作でカスタム車両を製作したいので、4年制のカスタム科を選択する人もいるそうです。
そして、その成果をこの「大阪オートメッセ」などのイベントに出展し、一般の人の反応を知ったり、プレゼンのノウハウを身につけることを目的としているとのことです。
大阪オートメッセ2026 日本工科大学ブースの様子画像はこちら
なぜこのポルシェRSRを題材に選んだのかを製作にあたった生徒さんに尋ねてみると、「昔のポルシェのなんとも言えない魅力的な曲面を再現したかった」とのこと。歴代の卒業制作作品のクオリティの高さは知っているけど、それを意識するというより、自分たちのカスタム技術の研鑽を目指して製作にあたったとのこと。
その製作工程の画像を見せてもらいましたが、ボディの造形工程は至ってシンプルな手作業でおこなわれたようです。