エンジンに入る空気をキレイにするエアクリーナー! チューニングで人気の交換パーツだけどどんな効果がある?

この記事をまとめると

■クルマにはエアクリーナーというパーツが装着されている

■エンジン内に送り込む空気を吸い込む場所で不純物を取り除く役割をもつ

■比較的手を出しやすいチューニングパーツだ

ところでエアクリーナーってなに?

 クルマのエアクリーナーには、大きくわけてふたつある。ひとつはエアコンからの風をろ過するもの。もうひとつは、エンジンに吸い込まれる空気をろ過するものだ。今回は、後者のフィルターについて解説する。

 まず、エンジンに吸い込まれる空気にゴミが混じっていると、燃焼室にゴミが入り込み、重大なトラブルを引き起こしてしまう。たとえば、多量の砂を吸い込んだりすればシリンダーは傷だらけになり、あっという間にオイルが燃焼室に入り込んでマフラーから白煙を吹くようになり、オイルも減ってしまう。そういったトラブルを防ぐために、エアクリーナーフィルターが装着されているのだ。

 純正フィルターの多くは紙製などで、細かいホコリや砂もしっかりキャッチしてくれる。だが、その引き換えに、エンジンが空気を吸い込む際の「吸入抵抗」になってしまっている側面もある。

 そこで、ゴミを取る効果を保ちつつ抵抗を減らそうというフィルターが、アフターパーツメーカーから多数発売されている。紙製だったフィルターをスポンジにすることで抵抗を減らしたり、なかにはステンレスメッシュを採用しているものもある。ちなみにスポンジ製には、「湿式」と「乾式」がある。乾式はスポンジそのままで使用するタイプ。対して湿式は、スポンジに専用オイルを含ませて粘り気を持たせ、そこにゴミを吸着させるという仕組みだ。

 この湿式フィルターには、洗浄可能なものもある。自分で水とクリーナーを使ってジャブジャブと洗い、再び専用オイルを染み込ませることで、何度でも繰り返し使えるのだ。製品自体の価格は高いが、長い目で見れば経済的といえる。だが、気をつけたいのはオイルの量だ。よかれと思ってたっぷり塗ると、かえって抵抗が増えてしまうこともある。適量を見極めるのが少し難しいという側面もあるのだ。

 なお、エアクリーナーフィルターを交換するだけでは、せいぜい数馬力のパワーアップとわずかなアクセルレスポンスの向上が望める程度だ。なので、より大きな効果を求めるなら、エアクリーナーボックスごと交換するタイプがおすすめだ。吸入抵抗を減らすために表面積の大きなフィルターを採用したり、冷たい走行風をダイレクトに取り込んで「ラム圧効果(走行風による加圧)」を狙ったりするものもある。

 こうしたパーツを装着すれば、ある程度のパワーアップも期待できるし、それ以上にアクセルレスポンスの向上が実感できるだろう。レスポンスがよくなると、クルマはドライバーの操作に機敏に反応するようになる。すると、数値以上にクルマが軽く感じられるはずだ。とくに街乗りではキビキビと走れるようになり、大きなメリットを感じられるだろう。

 また、車内まで聞こえてくる「吸気音」もポイントだ。エンジンをまわした際に高まる吸気サウンドは、走りの楽しさを一段と引き立ててくれる。

 吸気系チューニングは、ルールが比較的シンプルなのも魅力だ。たとえばマフラーには現在厳しい規制があり、年式によっては事前に認証を取得したものでなければ、公道で使用できない。一方でエアクリーナーボックスやフィルターに関しては、そこまで細かいルールはない。ノーマル同様にブローバイガスを再燃焼させる構造にするなど、最低限のルールさえ守れば自由度は高い。だからこそ、高い人気を集めているチューニングのひとつなのだ。

 ただし、エアクリーナーボックスの種類によっては、エンジンの制御を行っているECU(エンジンコントロールユニット)のデータ書き換えが必要になることもある。適切に処理しないとエンジンを壊したり、チェックランプが点灯したりする原因にもなるため、そのあたりはプロの意見を仰ぎたい。

 また、エアフロメーターに細工をして簡易的にパワーアップを謳うDIYパーツなども販売されているが、リスクが非常に高い。信頼できるパーツを選び、プロのアドバイスのもとで正しく装着してほしい。


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