「青いクルマは事故率が高い」「ガソリンは朝夕に入れたほうがお得」 クルマがらみの都市伝説の真偽を探ってみた (1/2ページ)

この記事をまとめると

■クルマの操作や扱い方についてさまざまな噂がある

■クルマにまつわる都市伝説をいいか悪いか考えてみた

■都市伝説はあながち「伝説」として切り捨ててよいものでもなさそうだ

クルマにとっていいのか悪いのかにはいろいろな噂がある

 クルマの扱いにまつわる噂は、たいてい「一部は正しいが、条件が抜け落ちて極端な結論になる」ことで都市伝説化する。2026年のいま、電動パワーステアリングやシフトバイワイヤなどの制御が増え、機械がいきなり壊れにくいようになっている一方、タイヤやサスペンションといった路面と向き合う部品は相変わらず物理法則の支配下だ。よって都市伝説を判断するときは、「その行為がどの部品にどんな荷重と摩擦を与えるか」「頻度はどの程度か」を切りわけるのが近道である。

重量化する時代に深刻化する物理的ストレス

 まず「車止めにタイヤを当てるのはNG?」なのか? たまに駐車時に「ドン」とタイヤを車止めに当てて止めるドライバーを見かけるが、これはやめたほうがいい。サスペンションのアームやブッシュ(緩衝材)には、想定外の入力負荷がかかることになる。

 とくに近年は、バッテリーを搭載して車両重量が2トンを超えるEVや大型SUVが増えている。物理的に、重さが増えれば、わずかな速度での接触でも衝撃エネルギーは増大する。常にタイヤが直角に当たるわけではないのでアライメント(タイヤの整列角度)が狂う原因にもなり、直進安定性の低下やタイヤの偏摩耗を招く可能性がある。また、強く当てれば車止めを乗り越える危険もある。よって優しく当てるか、寸前で止めるのが正解だ。

 次に「据え切り駐車はよくない?」のか。タイヤが静止している状態で舵角をつける据え切りは、接地面の摩擦をそのままこじるため、タイヤのトレッドやショルダーにせん断力が入り、転がしながら切るより負荷が増える。だが、いきなり故障が発生するわけでもない。とはいえ習慣化する必要もない。可能ならクルマをわずかに動かしながら舵を入れる、ハンドルを据え切りのまま長時間保持しない、という「負担を減らす方向」へ寄せるのが現実解だ。

 3つ目は「シフト操作は一気にしないほうがいい?」というもの。ここでいう「一気に」が、停止前にD⇄Rを入れ替える、あるいはPに入れずに降りるといった意味なら問題だ。駆動系のショックや駐車ロック機構への負担という観点で避けるべきである。

 いまどきの多くのAT車やハイブリッド、EVは、誤操作を電子制御で受け付けにくい設計やインターロックをもつが、だからといって乱暴な操作をしてもいいというわけではない。結論としては、シフトは素早さよりも、完全停止を確認してから確実に入れることが重要である。


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