この記事をまとめると
■トヨタでは「通れた道マップ」というサービスを展開中だ
■車両の通信機能を使って通行止めの道や工事中の道をWeb上の地図に表示している
■ホンダでも「通行実績情報マップ」というサービスを提供している
災害時のインフラをトヨタとホンダがサポート
2026年7月28日、熊本県を震源とする、最大震度7を記録した「令和8年熊本地震(気象庁発表による正式名称)」が発生し、現在も余震が続いているほか、多くの死傷者を出している。被災された方々へ心よりお見舞い申し上げるとともに、1日も早い復旧・復興を祈るばかりだ。
さて、そんな大地震の際に日本中どこでも発生するのが、停電や断水、そして道路の破損だ。今回の「令和8年熊本地震」でも、地震発生直後にSNS上では、道路の隆起や陥没、高速道路をはじめとする高架の破断など、さまざまな道の破損が報告されていた。
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わずかな割れや隆起であれば正直なところ、徐行程度ならば走れてしまうかもしれないが、なにかのキッカケで一気に崩れる場合もあるし、見た目以上に大きな破損があり、クルマやタイヤがダメージを受けてしまうかもしれない。
先日のテレビ中継では、「行ける」と思ったのか、ちょっとした隆起を乗り越えようとした軽自動車が段差に引っかかってしまい、周辺の住民とともにクルマを押し出す映像が流されていた。これはあくまで一例であり、きっとこういったケースは被災地では多いと思う。
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しかし、実際にその道が走れるのかどうかは行ってみなければわからないし、場所によってはほぼ1本道で迂回路がなかったりすることも。一方で、被災地であるがゆえに、支援物資が早急に必要な場所も出てくるはずだ。とはいえ、行かなければ道の状況がわからない、まさに博打のような状況では、避難も支援もままならない。かといって自治体に問い合わせても、大きな幹線道路でもない限り、被害の全容を把握するのは被災直後では難しい。
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ではどうすればいいのか。ここで救いの手を伸ばしているのがトヨタである。トヨタでは2011年3月17日、まさに未曾有の大災害であった東日本大震災発生の直後から、「通れた道マップ」というサービスを無料で提供している。
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これは、そのサービス名のとおり、被災で破損した道をトヨタ車が搭載する通信システム(テレマティクスサービス・T-Connect/G-Link)を通じて、その道が通れるかどうかの情報を収集して、地図上に落とし込むというもの。なお、このテレマティクスサービスというのは特別なものではなく、カーナビの天気予報情報や渋滞情報、緊急通報装置など、クルマの通信に関するさまざまなサービスに関わっている。「安全運転をすると保険料が安くなる」でお馴染みの、テレマティクス保険も、その名のとおりこの機能を介している。
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トヨタの「通れた道マップ」は、24時間以内に収集したデータがリアルタイム(約5分)で、トヨタのWEBサイト上の「通れた道マップ」に落とし込まれ、「何が原因で通れないのか」をわかりやすく表示している。一部エリアでは航空写真を見ることもでき、破損状況が確認できるようになっている。
そのほかにも、「通れるか」「通れないか」が色分けされており、水色は通れた道、赤は渋滞、黄色は混雑、黒は交通規制(通行止めなど)といった具合で細分化されているのでわかりやすい。
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なお余談だが、この「通れた道マップ」というのはじつは2007年に発生した新潟県中越沖地震の際に特定非営利活動法人防災推進機構とホンダが使用した名称であり、トヨタの専売特許ではないが、現在ではトヨタがこちらの名称を使い、広く浸透している。ではホンダは? というと、こちらは「通行実績情報マップ」という少々お堅い名前で、「通れた道マップ」同様にサービスを展開中だ。
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どちらのサービスも、被災地だけでなく、日本全国の道路を対象としているので、冬季に行き先の道が雪で通れなくなっていないか、都市部の一部で工事が行われて通行止めになっていないかなど、日常生活でも大いに役に立つ。
以下よりそれぞれ確認できるので、ぜひ有事に備えてブックマークをしておくなどして、いつでも見られるようにしておいてほしい。
⚫︎通れた道マップ
⚫︎通行実績情報マップ
ただし、大勢が興味本位でアクセスするとサーバーに負荷が掛かるなどして閲覧できなくなる可能性があるので、今は熊本県周辺の人たちが使えるよう、関係ない人はアクセスを控えよう。