この記事をまとめると
■アバルト595にどハマりした筆者が嬬恋の山岳コースのヒルクライムに初挑戦
■ウエット路面にビビるも2本目は10秒短縮し最高速は140km/hに到達
■公道封鎖だからこその緊張感と楽しさを味わうことができた
第1回「CRONO SALITA TSUMAGOI」に参加してきた!
2026年7月18・19日の2日間にわたって「CRONO SALITA TSUMAGOI(クロノサリタ嬬恋)」が群馬県嬬恋村で開催された。「クロノサリタ」とはイタリア語で、ヒルクライムのこと。全日本ラリーのSSステージとしでも使われる緑豊かな嬬恋村の山岳ルートを封鎖しての開催だ。
主催は、長野県・御嶽山で「ONTAKE SALITA」を毎年開催してきたフィアットやアバルトのスペシャルショップ「トゥルッコ」さん。それだけに参加対象車種は、新旧アバルトなどイタリア車、ルノーメガーヌR.S.などフランス車なのだが、そのほかの車両も参加OKとしたことで、スバル・インプレッサなどの国産車、最新のポルシェ911ターボSやアストンマーティンV8ヴァンテージといったスーパーなモデルも参戦。顔ぶれも多彩な総勢86台が参加した。
沼ったアバルト595コンペで出走
さて、参加のいきさつだが、もとをただせば普段使い用にと中古のアバルト595を購入したところ、すっかり沼ってしまったことにある。車両は2016年式のシリーズ3最終モデル。家人も乗るのでMTA(2ペダル)にしたが、家人には仕様のことは何も告げず、ただ、グレー(グリジオカンポボロ)がいいねーと色推し作戦を取りながら、ハードなコンエペティツィオーネにしてしまった。
このコンペはその後のシリーズ4コンペと同じギャレットタービン仕様の180馬力エンジンを搭載し、ブレンボキャリパーやレコモンマフラーも標準装備。サウンドも走りもスポーツ感に溢れ、軽い車重と相まって結構速い。腕利きが乗ればまさにジャイアントキラー。FF車を所有するのははじめてだったが、「アバルト595ってこんなに楽しいのか!」とドはまり。どこへ行くにも595。2年間で約5万kmを走ってしまった。
アバルト595で第1回クロノサリタ嬬恋に参加画像はこちら
泥沼行きの決定的瞬間は、家人から「小まわりが利かない、乗り心地が悪い、なにこれ」と文句をいわれる日々が続くなか、「乗り心地が変わるからー」といって、トゥルッコオリジナルの車高調をいれてしまったこと。さらにスティーレのピロアッパーも投入し、タイヤもダンロップ・ディレッツァZ IIに。セッティングも変わったことで、「これが水を得た魚か!」というほど気もちよく走り曲がるのだ。乗り心地も純正のFSDサスペンションよりも格段によくなった。自分はFF嫌いと思っていたけれど、595で走るのが心底楽しくなってしまった。その後は、595オーナーの先人たちほどではないが、プチカスタムにはまっている。
余談ながら、いまのご時世を考えるとアバルト595ほどローコストで楽しめるクルマはないのではないかと思う。初期モデルなら100万円を切る中古車もあるし、チューニングやカスタムパーツも豊富で心強いスペシャルショップも数多い。しかも1.4リッターエンジンはかなりタフでそうそう壊れない。現在オドメーターは8万kmに達するが、いまのところ、マメなオイル交換、ホース類の劣化交換、大きなところではタイミングベルト交換くらい。若者からスポーツカーをあきらめていたシニアまで、ほんとおすすめしたいクルマである。
アバルト595で第1回クロノサリタ嬬恋に参加画像はこちら
さて、そんなわけで遅ればせながら595に沼り中なのだが、トゥルッコさんに整備でうかがったところ、ヒルクライム参加のお誘いが。聞けば、公道封鎖、しかも全日本ラリー開催地のSSステージを自分なりに思い切って走れるという。
だが正直、腕に覚えがないのでためらっていたところ、橋本代表に「人生一度なんだから、走っちゃいなよー」という一言で「で、ですよね~」とお茶を濁しつつも参加表明。あとになってエントリーフィーをみたら6万2000円と涙したが、1泊2日でパーティもある。それにコース整備だって大変だろうし、嬬恋村の地域貢献にもなるということで納得。参加と相成った。
ウエットコンディションにビビるも夜は楽しいパーティで雨を忘れる
当日は会場となったスキーリゾート「パルコール嬬恋」に朝8時集合。標高1350mに位置しており、気温は21℃と首都圏から比べれば天国だったが、残念ながら雨模様。受付後、橋本代表とコース運営を担当するラリードライバーの川名 賢さんによるブリーフィングを実施。その後、コースの下見(レッキ)で、全車両参加のコンボイでコースを2回走った。
第1回クロノサリタ嬬恋の参加車両たち画像はこちら
コースは林間の約5km区間。路面は完全にウエット。緩いコーナーにタイトなコーナー、複合コーナーに長めのストレートとレイアウトは多様で曲がりくねったコーナーはさほど続かないぶん、結構速度が乗る印象だった。落ち葉などは運営クルーのおかけできれいに整備されていたが、それでも場所によってはうっすら土砂が流れ出ている。もっとも、コースはまるで覚えられずじまい。ただただ雨に不安を募らせた。
だが、参加者のなかにはアバルト1000 ビアルベーロや1000TCRなど貴重なクルマもたくさん参加している。クルマは走ってなんぼの雰囲気ムンムン。ビビってる場合ではないなぁといい聞かせつつ、ホテルに戻った。
その日の夜は懇親会を兼ねたパーティ。キャベツと温泉で有名な嬬恋村の熊川村長も登場。スパークリングやワインとお酒もいっぱいで、全員で景品をもち寄ったハズレなしのビンゴ大会などもあり、楽しさ満点。
トゥルッコ橋本代表と嬬恋村の熊川村長画像はこちら
参加者との会話も弾み、雨を忘れて、ラテンなノリの楽しい一夜となった。