軽トラからスーパーカーまで同じ! クルマのハザードスイッチに世界共通で「赤い三角」が選ばれた本当の理由

この記事をまとめると

■ハザード表示の赤い三角マークは世界共通の危険表示だ

■三角形は丸や四角より注意を引きやすい

■標識や警告マークにも三角形が広く使われている

危険を知らせるマークの共通点

 なぜクルマのハザードランプの表示灯は国産車・輸入車問わず赤色の三角マークなのでしょうか。どのクルマに乗っても、赤色の三角マーク「ハザードランプ」だとわかるのは、ハザードランプの表示灯が世界共通となっているためです。今回は、クルマのハザードランプ表示灯が赤色の三角マークになっている理由を解説します。

 クルマに設置されているハザードランプ(非常点滅表示灯)の“ハザード(hazard)”は、「危険」を意味する言葉です。この言葉の意味からもわかるように、ハザードランプは周囲に危険を知らせる際に使います。

 このハザードランプの表示灯が国産車・輸入車問わず、赤色の三角マークになっている理由は、三角マークが世界共通で「危険」を意味するためです。また、ISO2575をもとにした日本工業規格には次のように記されています。

警報装置の表示灯火は赤とする。または緑のターンシグナルを左右同時に作動させてもよい。この場合、ターンシグナルの点灯表示は、左右別個に表示可能な構造のものでなければならない。この識別記号は、操作装置および独立した赤の警報装置だけに適用する。

 このことからもわかるとおり、国際的に定められている基準であることから、ハザードランプの表示灯は赤色の三角マークということがわかります。

 では、三角マークが“危険”を示す意味で使われる理由とはなんなのでしょうか。国土交通省の資料を見てみると、三角は丸や四角と比べると注意を引きやすいといった記述が見られます。

 確かに、丸や四角よりも三角のほうが目を引くという理屈は、一時停止(止まれ)や徐行の標識に使われていることからもわかります。これらの標識は、交差する道路に危険が潜んでいる場所に設置されていたり、優先道路に入る手前に設置されていたりするなど、危険性が高い場所にあることが多いです。

 もし、一時停止や徐行が丸や四角の標識だった場合、ドライバーの目に入りにくく、標識を見落としたりほかの標識と見間違えたりしてしまうかもしれません。こうしたことからも、三角マークは危険や注意を促す際に有効なマークといえるでしょう。世界的に“危険”を示す三角マークは、クルマのハザードランプスイッチ以外にも見つけることができます。

 たとえば、商品・製品の取扱説明書の注意・警告や高電圧警告マークなどです。これらは危険・注意・警告を示す意味で使われており、いずれも三角マークに、ビックリマークや稲妻マークを組み合わせています。こうしたことからも、三角マークはクルマのハザードランプ表示灯をはじめ、さまざまなところで危険・注意・警告を示す際に使われていることがわかります。

 クルマを運転しているときになんらかのトラブルが発生したり、危険を周囲に知らせたりしたいときは、まず三角マークのハザードランプ表示スイッチを探し、二次事故や被害の拡大を防ぐようにしましょう。


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齊藤優太 SAITO YUTA

ライター/インストラクター/ジャーナリスト

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