じつは個人でも可能!? 「公道を完全封鎖」してイベントを開催する驚きの条件

この記事をまとめると

■道路を封鎖してイベントを開催するには「道路使用許可」が必要だ

■許可証以外にもどのように使うのかを説明したり内容次第では警察との協議も必要だ

■個人で封鎖して何かする場合は公益性の有無がひとつの基準になる

道路は誰でも封鎖して許可が取れる?

 マラソンや音楽フェスなど、道路を封鎖して開催されるイベントに参戦したことがあるという人も多いのではないでしょうか。こうしたイベントを実行する場合、道路を使用するための許可を取る必要があります。では、この道路を使用するための許可は、個人でも取得することができるのでしょうか。

イベントの裏では許可を取るために多くの協議されていることもある

 道路を封鎖してイベントを開催するためには、「道路使用許可」を取得するのが原則です。たとえば、マラソンや駅伝、地域一帯を巻き込んだ大型フェスなど、道路をはじめ、公共の場所を使用する場合は、その場所を管轄する警察などに許可を取らなければなりません。

 そのため、イベントが開催されるまでの間に、イベント運営は事前に警察をはじめ、関係各所にイベントを開催したい旨を相談するケースが多いです。

 相談を受けた警察を始めとする関係者は、必要に応じて協議をしたあとに許可を出します。こうした過程を経ているからこそ、大がかりなイベントが実現できているのです。

 言い換えれば、個人であっても、警察を含む関係各所から許可を受けることができれば、道路を封鎖してイベントを開催することが可能ということです。

道路を使用するイベントは事前に警察などに相談して許可を取る

 道路を封鎖してイベント開催する場合、その場所を管轄する警察署長の「道路使用許可」が必要です。では、どのような行為が「道路使用許可」の対象となるのでしょうか。

 警視庁が管轄するエリア(東京都内)では、次のような場合に「道路使用許可」が必要となります。

【1】道路での工事や作業(クレーンを使用した資材搬出入、コンクリート打設など)

【2】道路に石碑・広告板・アーチ等の工作物を設置する場合(掲示板や記念碑など。道路管理者の「道路占用許可」も必要)

【3】道路に露店や屋台等を出す場合(場所を移動しないケース)

【4】祭礼行事やロケーションなど、一般交通に著しい影響を及ぼす行為を行う場合(路上競技会、パレード、自動運転等の実証実験、募金、署名活動、物の販売等)

 たとえば、道路を使用してイベントを開催したい場合、申請書のほかに、そのイベント概要がわかるもの(企画書など)、現場案内図(実施場所周辺の見取図)、道路使用状況図(経路、交通誘導員配置状況、資器材配置状況等を記載したもの)もあわせて提出する必要があります。

 また、道路を通行止めにして行われるイベントなど、交通への影響が大きくなることが予想されるものについては、警察側で事前に協議をする場合があります。そのため、道路を封鎖してイベントを開催しようと考えているときは、道路使用許可の申請をする前に、管轄の警察署に相談するようにしましょう。

 加えて、道路使用許可申請以外(パーキングメーター休止・撤去申請、通行禁止道路通行許可、制限外等許可など)が含まれる場合は、別途申請が必要です。

 このような申請を経て、関係各所から許可を受けることができれば、個人であっても道路を封鎖してイベントを開催することができます。

 ただし、必ずしも許可がおりるというわけではありません。なぜなら、“許可の基準”を満たしていなければならないためです。道路使用許可を受けるための基準は、次のとおりとなっています。

1:現に交通の妨害となるおそれがないと認められるとき

2:許可に付された条件に従って行われることにより、交通の妨害となるおそれがなくなると認められるとき

3:現に交通の妨害となるおそれはあるが、公益上または社会の慣習上やむを得ないものであると認められるとき

 個人でイベントを開催するときに道路使用許可を取得する場合、3つの基準のなかで、3つ目を満たせるかどうかがポイントとなるでしょう。

 このようなことから、道路を使ってイベントを開催することは不可能ではありませんが、公益性が認められる内容かどうかによって、許可を受けられるかが変わるといえます。

 もし、個人で人を集めて道路を封鎖してイベントしたいというときは、そのイベントの趣旨や目的が公共のためになるのか、しっかりと確認してから警察に相談したり申請したりしましょう。


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齊藤優太 SAITO YUTA

ライター/インストラクター/ジャーナリスト

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