エヴァにも出てきたA310が復活するかも! アルピーヌがデザインスタディの「A310ビジョン」を世界初公開

この記事をまとめると

■アルピーヌがパリモーターショーで「A310ビジョン」を発表した

■1970年代の名車「A310」をオマージュした低くワイドなスタイリングが特徴

■デザインスタディでありパワートレインやインテリアなどの情報は公開されていない

A110に続いてA310の復活はあるか?

 2026年10月13日、パリモーターショーが開幕した。同ショーでは、地元フランスの自動車メーカーを中心に、さまざまなメーカーが多種多様なモデルを発表するのが恒例だが、とりわけ今回は「名車復活祭」と言いたくなるほど、シトロエン2CVやルノー・エスパス、プジョー205 T16など、かつての名車をオマージュしたモデルが登場している。

 そしてアルピーヌが発表したコンセプトカーも、1970年代を代表するスポーツカー「A310」を現代的に再解釈した「A310ビジョン」であった。

 A310ビジョンは、低くワイドなスタイリングのボディや半透明のキャビンなど、未来的なデザインを融合させているのが特徴だ。現時点ではあくまでデザインスタディであり、市販化を前提としているわけではないが、フランスのスポーツカーブランドであるアルピーヌによる発表だけに、弥が上にも期待が高まる。

 アルピーヌのデザインチームが手がけた同車はワンオフモデルで、ブランドを代表する名車のひとつであるA310のデザインや精神を、現代の技術と素材によって表現。オリジナルの特徴を残しながら、未来的なディテールを随所に盛り込んでいる。

 ボディはアルミニウム製で、その下部はF1マシンから着想を得たという有機的なブラックのパーツを採用。そこに半透明のキャビンを組み合わせることで、軽快さとメカニカルな雰囲気を演出する。ホイールはアルピーヌの頭文字「A」をモチーフにした三角形のデザインで、これは初期のA310に採用されたフルメタルホイールへのオマージュでもある。

 A310ビジョンのボディサイズは、全長4.55m、全高1.18m、全幅はリヤの最大部で2.03m、ホイールベースは2.45mとなる。低い全高とワイドなリヤフェンダーにより、かつてのA310以上に迫力あるスタンスを生み出している。

 フロントまわりで特徴的なのはヘッドライトで、その存在をボディの造形に溶け込ませ、点灯時に存在感が際立つ「ポップダウン」風の演出を採用する。ボンネットには、空気の流れを整えるF1由来の「Sダクト」をイメージした造形を取り入れる。リヤには2分割式のウイングを配置。さらにブレード状のテールライトには空力性能を意識した機能も盛り込まれているという。

 なお、A310ビジョンのパワートレインや最高出力、駆動方式などは公表されていない。A310ビジョンは主にエクステリアデザインの可能性を探るためのモデルであり、具体的な走行性能を示す段階にはないということだろう。

 それはインテリアも同様で、半透明のキャビン越しに立体的なシートや鮮やかな色使いで統一されたカラーブロックを意識したデザイン、そしてオーディオ機器から着想を得たような物理スイッチなどが見て取れる程度であり、オフィシャルからのアナウンスはない。

 今回アルピーヌから発表されたA310ビジョンはあくまでもデザインスタディだ。ブランドの遺産を現代のデザインに置き換え、これからのスポーツカーにどのような活かせるかを探るための作品である。したがって、このままの姿で市販化まで進むとは考えにくい。いや「A310」が市販車として復活するかどうかも怪しい。しかし、かつてA110を見事に復活してみせたアルピーヌだけに、やっぱり期待せずにはいられない。


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