テスラの最新スーパーカーはロケット噴射で空を飛ぶ! 新型「ロードスター」はファンで路面に吸いつきスラスターで宙に浮く (1/2ページ)

この記事をまとめると

■テスラが新型ロードスターを正式発表し2028年の生産開始を目指す

■吸引システムによるダウンフォースとスペースX由来のスラスターで飛行を追求

■日本でも公道向け仕様の予約を開始したが車両価格や納車時期は未公表

9年越しの新型ロードスターがついに登場

 テスラにおいて、「ロードスター」はもっとも意義深いモデルのひとつだろう。初代モデルは同社初の市販車となったふたり乗りのEVスポーツカーで、その次世代モデルは2017年11月にコンセプトとして発表され、予約金の受け付けも始まっていた。ところが納車予定は何度も延期され続け、今回ようやく正式な発表にこぎつけた。

 テスラのイーロン・マスクCEOは現地時間10月15日、米テキサス州マクレガーにあるスペースXの試験施設から、ライブ配信で新型ロードスターを発表した。生産開始の目標は2028年。マスク氏は、最高の自動車会社と最高のロケット会社が協力した成果だとアピールした。さらに、将来は自動運転が主流になるとしたうえで、ロードスターは「テスラが作る唯一の手動運転車になる」と語っている。

 ラインアップは3種類で、それぞれ性格がはっきりわかれている。公道向けのふたり乗り「Performance(パフォーマンス)」は、アクティブエアロとマルチモード吸引システムを備える。レース向けのふたり乗り「Thrust(スラスト)」は、Performanceの装備に加えて、車体後部に冷ガススラスターを積む。そしてひとり乗りの「Rocket(ロケット)」は、スラスターを車体の周囲に配置し、前方・上方への加速や横方向の回転ができる。テスラは「飛ぶこともできる」としている。

 0-60mph(約97km/h)加速の数値は、Performanceが1.6秒未満、Thrustが0.9秒未満、Rocketが0.59秒未満。航続距離は300マイル(約480km)以上で、最高速度はRocketで230マイル(約370km/h)以上とアナウンスされている。ただし、ThrustとRocketは限定的な提供で、Thrustはリミテッドリリース、Rocketは完全招待制となる。なお、Rocketは公道での使用が認められておらず、提供される地域も限られる。

 現時点で判明している技術面の見どころは、大きくふたつある。ひとつは、マルチモード吸引システムだ。ファンと床下のシーリングで車体下の空気を吸い出し、ダウンフォースを生む。テスラによれば、停止している状態でも車体を地面に押さえつける力を出せるという。速度に頼る一般的な空力デバイスとは発想がまったく違うのがテスラらしいところだ。


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