【検証】高価で手が出なかった「昭和の気になるクルマ」トップ5 (1/2ページ)

元祖日本の国民車スバル360は500万円超相当!

「最近のクルマは価格が高い」と思っている方も少なくないはず。記憶を少しだけ戻してみると、軽自動車は100万円前後、コンパクトカーでも100万円台という価格設定だったはず。とはいえ、急にクルマの価格が上がったわけではなく、そこには様々な要因が複雑に絡まり合いながら大人の事情で徐々に高騰していったのである。

 あぁ……昔は良かったなぁ、と思う前に、実は昭和の時代のクルマたちも高価だったということを検証したい。

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 1955年(昭和30年)に登場したトヨペット・クラウン。言わずと知れた初代クラウンは、今から60年前にもかかわらず98万円で発売されていた。これは、1955年の大卒初任給が1万2907円から計算すると(2015年大卒初任給19万8000円÷1955年大卒初任給1万2907円で換算)、現在なら1500万円という価格にもなってしまう。これはレクサスの最上級車種LS600hLの1594万5000円に匹敵する高額車となる。確かに言われてみれば、当時のクラウンだとすると、庶民には想像すら出来ない天文学的価格だったに違いない。そう、現代でも庶民がレクサスLS600hLが買えないのと同じように。

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 1958年(昭和33年)に登場し、最初の大ヒット軽自動車にして国民車となったスバル360。乗用車普及促進政策に対応するために、開発された名車中の名車。1958年に発売したスバル360は、その愛くるしいフォルムから「てんとう虫」と呼ばれ、36.5万円というプライスタグが付けられ発売された。こちらも、当時の大卒初任給1万3467円から現在の価格に計算をすると、約573万円(!!)にもなる超高額車両だったのである(!)。いまで言うなら、同社のスバルWRXの限定車S206と、ほとんど同じ価格ということになる。

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