電気自動車だらけのレースはトヨタ86EVが優勝! (1/2ページ)

86やミライ、 i3にリーフと参戦車種もバラエティに富む

 2010年に発足、今年で7シーズン目を迎える2016 JEVRA(全日本電気自動車グランプリ)シリーズ(全6戦)が4月24日開幕した。今シーズンの開幕戦は筑波サーキット・コース2000がその舞台。昨シーズンから燃料電池車であるトヨタ・ミライも参戦していて、この開幕戦でも2台のトヨタ・ミライを含む全12台がエントリーした。

StartJEVRAシリーズは、その名のとおり電気自動車(EV)のみが参戦できるレース。モーター駆動であっても残念ながら走行中にエンジンが掛かってしまうプラグインハイブリッド車(PHEV)などは参戦できない。

 各車両はモーター出力によってクラス分けされており、モーター出力161kW以上のEV-1クラス、モーター出力111kW以上161kW未満のEV-2クラス(BMW i3が該当)、モーター出力61kW以上111kW未満のEV-3クラス(日産リーフが該当)、モーター出力61kW未満のEV-4クラス(三菱i-MiEVが該当)となる。

 さらに、燃料電池車の(トヨタ・ミライが該当)EV-Fクラス、そして市販ガソリン車をベースに電気自動車に改造したコンバート車両が出走できるEV-Cクラスが用意されている。

 このシリーズではレース距離が50?60kmで設定されており、今回は、筑波サーキットのコース2000(全長2.07?)を25周で争うレースとなる。午前11時20分から10分間の予選セッションがあり、その後たっぷり4時間半もの充電時間が用意され、午後4時15分に決勝レースというワンデーイベントだ。

39FT86EVこのシリーズで常に総合優勝を獲りつづけてきた金沢秀好選手は、今シーズンも最強のコンバートEVともいえる#39 ウェルマー☆ビルズ☆FT86EVで参戦する。

72NatsMIRAIそれに対し、2011年から日産リーフでこのシリーズに参戦し、現在リーフでクラス優勝12連勝中。これまで4度のクラス・タイトルを獲得してきた金井亮忠選手が、今回ついに車両を燃料電池車(#72 チームNATS・日本自動車大学校・ミライ)に乗り換えて参戦することとなった。

 このシリーズを支えてきたトヨタ86の金沢選手、トヨタ・ミライの金井選手という2人のドライバーのガチバトルがついに見られるか? が開幕戦の注目ポイント。ほかにも最強の金井選手が参戦クラスを変更したことで、新たなバトルが展開しそうな日産リーフのEV-3クラスの闘いなどが見どころといえる。

36adenaui3予選セッションでは、86EVコンバートの金沢選手が1分13秒949というタイムでポールポジションを獲得。続く2番手には、JEVRAシリーズ初参戦となる青木良介選手(#36 IDI・アデナゥBMW i3)が1分16秒261で続き、レーサー鹿島選手(#88 東洋電産 LEAF)が1分16秒402を叩き出して3番手に着いた。


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