台数の落ち込みは織り込み済み! 今はブランドを磨く時期
こうした進化ポイントについては、フルモデルチェンジ時の目玉とするために取っておきたくなるものもあるが、出し惜しみすることなく積極的に投入するというのが、マツダの戦略である。
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つまり目先の変わり映えではなく、プロダクトアウト的な技術重視の姿勢というわけだ。ある意味「最新が最良」というブランドを目指しているといえる。ならば、2016年度における販売の落ち込みというのは、ブランド戦略としては織り込み済みであろう。

いくつものライバルを比較した上で、値段(値引き)でユーザーを獲得するのではなく、積極的に選ばれるオンリーワン・ブランドになるためにクルマを磨き上げている故に避けられない試練の時期である。果たして、その先に明るい未来は見えているのだろうか。