富士山を目指す違法改造車はコレがモチーフ! 超絶人気を誇った「シルエットフォーミュラ」 (2/2ページ)

ブルーバードも含めた3台が日産ターボ軍団と言われた

 そして、柳田春人(スーパーGTドライバーの柳田真孝の実父)がドライブするブルーバードターボ(910ベース)。この3台が「日産ターボ軍団」といわれ、コーナーへ進入、アクセルを戻すと、サイドマフラーからアフターファイアーがボーボーと吹き出し、これがまた何ともカッコよかった……(いま考えれば、ルーカス製メインジェクションが発展途上だっただけ!?)。

WEB CARTOPライバルは、BMW初のミッドシップスポーツだった、BMW M1。WEB CARTOP

 ちなみに日産は、このスーパーシルエットでの人気を目の当たりにして、ワークス活動を再開することを決断。1984年にNISMOが設立されるきっかけにもなった。

 海外では、ポルシェ935、そのライバルのBMW320ターボ、フォードカプリ、そして「サーキットの狼」でおなじみのランチア・ストラトス・ターボ!(ランチアターボ、カッコよかったな~。何台プラモデルを作ったことか)WEB CARTOP WEB CARTOP WEB CARTOP

 それから、BMWのワークス的存在として知られるシュニッツァーが開発したセリカLBターボも忘れてはならない一台。このセリカLBターボ(RA20)は、トムスが逆輸入して国内のレースに参戦していた。日本でのスーパーシルエットは、1983年にシリーズ戦が終了(84年に2レースだけ実施)。

 しかし、田宮模型が、ポルシェ935やセリカターボの1/12ラジコンカーを作ったり、前記の「サーキットの狼」でも大々的に取り上げられたので、このカテゴリーに思い入れの強い40~50代のレースファンは今でも多い。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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