【試乗】インプレッサ1.6リッターと2リッターを徹底比較(動画あり) (2/5ページ)

街乗りレベルでもわかる新プラットフォームの効果

 いざ走り出すと、乗り味の質から新プラットフォームの効果は即座にわかる。端的にいえば、走行微振動が大きく軽減されている。それはボディの各部の結合剛性を含めた作りがしっかりしたことで、無駄な共振振動が激減して、路面からの入力が足まわりで的確に吸収・収束される感覚だ。

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スポーティに走ったときも的確で鮮明なハンドルからの手応えやコントロール性、そして安心感からその効果は感じられるが、路面のつなぎ目や補修跡など街なか走行レベルで走った際の、ボディがプルンプルンする共振の少なさから、どの速度域でも恩恵に授かれるのが良い。

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しかも、そこに搭載されるエンジンはスバルが鍛え上げてきた回転振動の少ない水平対向エンジン。路面からの入力による走行振動をボディと足まわりが吸収抑制するし、エンジン回転振動は発生源から抑え込めている。このコラボレーションにより得られるレベルは、コンパクト系カテゴリーの域を超えている。

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もう少しだけでもフロントタイヤを前方に出して前後重量配分を改善できたら……今生じているリヤに対してフロントの上下反復振動が相対的に大きく、目線がブレるシーソー現象の揺れを抑えられるはずなのだが。

 200万円前後のクルマにそれを求めるのは強欲と言われそうだが、そんな上級・高級車の乗り味の世界まで自然と求めたくなるのは見事。そのコストパフォーマンスは、現行モデルのなかで間違いなくトップ争いに加わっている。

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ここまでは今回用意した排気量1.6リッターモデルでも2リッターモデルでも得られていた感覚。では、購入の際に悩みそうなそれぞれの違いについて掘り下げていこう。


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