【ニッポンの名車】これぞ究極の1台! 日産スカイラインR34GT-R (2/2ページ)

空力を追求してマイナスリフトを達成

 また操縦性だけでなく、安定性も優れていて、R33GT-Rに比べ、全長でマイナス75㎜、ホイールベースで55㎜も短くなっているのに、高速スタビリティは勝るとも劣っていない。これはR34GT-Rが本格的にエアロダイナミクスを味方にできたから。

A60G1

 R34GT-Rでは、レーシングカーのようにボディ下面を流れる空気を積極的に活用し、量産車で初めて本格的なマイナスリフトを達成。

 当時、一般的な乗用車は、時速60kmで走行時、空力の問題で60㎏の揚力=リフトフォースが発生すると言われていたが、R34GT-Rはアドバンスド・エアロシステムの未装着車でも、時速100㎞/h時のリフトフォースはおよそ20㎏と通常の1/3に抑えられていて、リヤディフューザー(アドバンスド・エアロシステム)付のVスペックでは、時速180kmで20㎏ものマイナスリフト=ダウンフォースを得ることに成功している。

A78H8#

 エンジンはR32以来のRB26DETTだが、ボールベアリングターボの採用や最大過給圧のアップ(0.84㎏/㎤→0.93㎏/㎤)、レブリミット=8000回転などの改良で、最大トルクは2.5㎏-mアップの40kg-mへ。

A60G31

 ホイールは、17インチから18インチにサイズアップされたのに、1本当たり1㎏も軽量に。さらにVスペックⅡには、カーボンボンネットも用意され、4㎏も軽くする執念も……。

A78H1

 最後に登場したニュルスペックには、300km/hのフルスケールメーターが用意されていたが、あのメーターに日産開発陣の自信と誇りが込められていたように思えてならない。

A75G17

 2002年に生産終了になったにもかかわらず、現在の中古車相場の平均は、約640万円と新車価格を上まわるほど。機械としての価値は、(中古の)価格で決まるものではないだろうが、不朽の名車と言える1台だ。

A60G9

画像ギャラリー