【祝スカイライン60周年】歴代モデルを振り返る①「初代から3代目」 (3/3ページ)

ハコスカの愛称で今でも大人気のC10系

③3代目 C10系 1968年-1972年

 3代目が今でも根強い人気の「ハコスカ」。当時のキャッチフレーズは、「愛のスカイライン」。1966年のプリンス自動車と日産自動車の合併後にフルモデルチェンジとなった最初のスカイライン。

 当初エンジンはプリンス製の直4OHCの1500ccだったが、先代と違って、はじめから直6を搭載することを前提にシャーシを設計。1668年に直6のL20エンジンを積んだスカイライン2000GT(GC10)が追加され、フロント・ストラット、リヤ・セミトレーリングアームの四輪独立サスペンションに進化。

 1969年2月に、プリンスのレーシングカー=R380のGR8型エンジンのディチェーン版、S20エンジンを搭載した最初のGT-Rが誕生!

 S20のDOHC24バルブ+3連のソレックスキャブは突出した高性能エンジンで、160馬力、最高速度200km/hは、群を抜く高性能。1970年には、セダンに対し70mmホイールベースを短縮したハードトップが追加。

GT-Rは、このハードトップのKPGC10のみとなり、モータースポーツで大活躍。ショートホイールベース化したことで、操縦性が向上し、レースではセダンと合わせ無敵の49連勝。GT-Rには、ラジオもヒーターも時計もシガーライターもなかったが、機械式LSDは装備していた。

 スカイラインのアイデンティティ、サーフィンラインが強調された3代目。スカイライン=「走りのいいセダン」のイメージが完全に定着し、ベストセラーになった。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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