【疑問】ガソリンのようにクルマのオイルが「腐る」ことはあるのか?

使わなくても酸化と水分の混入で劣化する

ガソリンが腐るというのはご存じの方も多いだろうけど、同じ原油から作られる(一部異なる)オイルはどうなのだろうか。実際のところ、使用しないでも劣化していくのだが、厳密には酸化していくのがほとんどだ。あとは水分の混入も劣化の原因として多い。

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 酸化するというのは家庭の天ぷら油でも同様のことが起こるのでイメージしやすいだろう。エンジンの中に入っているオイルが劣化する原因も酸化というのは大きい。使わないオイルは当然、かき混ぜられるわけでもなく、熱も入らないので進行はゆっくりとなるが、空気に触れている以上、酸化は確実に進む。また湿気も同様で、空気中の湿気が少しずつ混ざっていく。

  

 では、使わないオイルはどれぐらいもつのか? 缶に入れてフタをきっちり締めたとして、3年は大丈夫だ。さらに個人的な経験では、冷暗所に保管すれば5年は問題なく使えると思う。

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 使える使えないの基準としては、色とニオイ。色はなんとなく黒ずんだ感じになるし、水分が混ざっていると白濁したり、オリが混ざったりする。ニオイも、フレッシュなオイルではなく、なんとなくすえた感じになってくる。この点は判断しにくいかもしれない。

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 ちなみに少しだけの水分の混入なら、使っているうちに蒸発するので使えないことはない。とはいえ、よくわからない品質のオイルを心配しながら使うのも気分的によろしくないので、密閉して3年以内というのを基準としたほうがいいだろう。長期間使わないことがわかっているなら、缶に購入年月を書いておくのもいいだろう。

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近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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